公認心理師の過去問
第7回 (2024年)
午前 問24
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問題
公認心理師試験 第7回 (2024年) 午前 問24 (訂正依頼・報告はこちら)
1日の大半を家の中で過ごし、外出頻度は週1回未満である高齢者の状態として、最も適切なものを1つ選べ。
- 見当識障害
- 閉じこもり
- 要介護状態
- 老年的超越
- 遂行機能障害
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この過去問の解説 (2件)
01
以下に解説します。
時間、場所、人の認識に関する障害で、認知症やアルツハイマー病の症状の一部ですが、外出頻度の低さとは直接関係しません。
正しいです。閉じこもり(社会的孤立)は、特に高齢者において、外出や社会的交流が少なくなることを指します。家の中での生活が長期間続くと、外出頻度が減少し、社会的な活動が制限されることがあり、これが身体的・精神的健康に悪影響を与える可能性があります。質問の内容に該当するのは、外出頻度が週1回未満で、家の中で過ごすことが多い高齢者の状態です。
日常生活における支援が必要な状態を指しますが、質問の文脈では必ずしも「要介護」とは言えません。外出しないことは要介護の状態を示唆するものではありません。
高齢者が新しい価値観や生きがいを見つけることを指しますが、この状態では外出頻度が低いとは限りません。
計画や組織、行動の調整が難しくなる状態ですが、外出の頻度が低いことと直接的な関係はありません。
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02
高齢者に関係する用語の問題です。
この問題の正答は「閉じこもり」です。
では、選択肢を見てみましょう。
誤りです。
「見当識障害」とは、時間や場所、人、自分の状態などを理解できなくなっている状態を言います。認知症の中核症状の一つでもあります。具体的には、自分がどこにいるかわからない、時間帯がわからず夜中に外出してしまう、気温に合わない服装をしてしまうなどの様子があげられます。
正答です。
問題文は「閉じこもり」の説明として適切です。
これは、週1回以上外出していない状態を言います。外出しない要因として、健康状態(病気や障害、体力低下など)、精神的な状態(寂しさを抱えている、意欲が低下しているなど)、社会的な要因(一人世帯である、周囲に知り合いがいないなど)が挙げられます。
誤りです。
「要介護状態」について、厚生労働省のホームページでは、「負傷、疾病又は身体上若しくは精神上の障害により、2週間以上の期間にわたり常時介護を必要とする状態」としています。
誤りです。
「老年的超越」とは、社会学者ラルス・トルンスタムが提唱した概念です。高齢者における心理的な変化を言っています。年齢を重ねると、物質主義的、合理的だった世界観が宇宙的、抽象的、非合理的な世界観を持つように変わっていくと考えるものです。具体的には、自分の存在に宇宙や過去とのつながりを感じる、自分の欲求よりも他者を尊重する、地位や役割にこだわらなくなる、死への恐怖が消えていくなどの感覚があげられます。
誤りです。
「遂行機能障害」とは、高次機能障害の一つです。目標に向かって、計画的に効率良く行動することが難しい状態を言います。具体的には、約束の時間や期限を守ることができない、何度も同じことを尋ねる、忘れやすい、物事の優先順位がわからない、段取り良く行動することが難しいなどの様子があげられます。
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