公認心理師 過去問
第7回 (2024年)
問30 (午前 問30)

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問題

公認心理師試験 第7回 (2024年) 問30(午前 問30) (訂正依頼・報告はこちら)

HbA1cが管理の指標に用いられる疾患として、適切なものを1つ選べ。
  • 糖尿病
  • 気管支喘息
  • 脂質異常症
  • 慢性心不全
  • 関節リウマチ

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この過去問の解説 (3件)

01

以下に解説します。

選択肢1. 糖尿病

正しいです。糖尿病患者の状態評価のためにこの指標が使われます。HbA1cは血液中のグルコース(糖)が赤血球内のヘモグロビンと結びついたもので、過去2〜3ヶ月の平均血糖値を反映します。

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02

この問題で覚えておくべきポイントは以下のとおりです。

血液検査データは疾患の指標として取り扱われることがあります。その内容について問われています。

では、問題を見てみましょう。

選択肢1. 糖尿病

正解です。糖尿病においては、HbA1Cの値と空腹時の血糖値と合わせて診断します。

選択肢2. 気管支喘息

間違いです。

この疾患は明確な診断基準がなく、症状を複合的に解釈しています。最近では、呼気一酸化窒素濃度測定(FeNO)を用いて診断することもあります。検査値の平均値は15ppbであり、22ppb以上の場合は喘息の可能性があると言われています。

選択肢3. 脂質異常症

間違いです。

この疾患は、いわゆる高脂血症のことです。LDLコレステロール、トリグリセライド(空腹時・非空腹時)、Non-HDLコレステロール(総コレステロールーHDLコレステロール)、HDLコレステロールの値を基準とし、家族歴や生活歴も含めて総合的に判断しています。

 

選択肢4. 慢性心不全

間違いです。

血液データではBNPの値を基準としています、他に心機能の検査による基準も使用します。

選択肢5. 関節リウマチ

間違いです。

血液データとしてはリウマトイド因子(RF)やCRPなどの値を使用します。他に症状の持続時間など総合的に判断して診断します。

まとめ

健康診断で扱われる基本的な血液データに関しては、一通り理解しておくとよいと思います。

特に糖尿病は生活習慣も変更せざるをえず、心理的変化にも関連すると思います。

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03

HbA1cは、「ヘモグロビン・エー・ワン・シー」と読みます。

血液中のヘモグロビンがブドウ糖とどの程度結びついているかを示す数値です。

血液中のブドウ糖の濃度を見る血糖値とは異なります。

HbA1cが慢性的に高い場合には糖尿病が疑われます。

 

よって、この問題の正答は「糖尿病」となります。

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