公認心理師 過去問
第7回 (2024年)
問32 (午前 問32)
問題文
副作用として、不随意的で継続的な筋収縮による異常姿勢、頸部や躯幹の捻転、舌の突出、眼球上転などが起こる薬剤として、最も注意すべきものを1つ選べ。
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問題
公認心理師試験 第7回 (2024年) 問32(午前 問32) (訂正依頼・報告はこちら)
副作用として、不随意的で継続的な筋収縮による異常姿勢、頸部や躯幹の捻転、舌の突出、眼球上転などが起こる薬剤として、最も注意すべきものを1つ選べ。
- 睡眠薬
- 抗不安薬
- 気分安定薬
- 抗精神病薬
- 抗認知症薬
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この過去問の解説 (3件)
01
精神科、心療内科でよく処方される薬に関する問題です。
この問題の正答は「抗精神病薬」です。
では、選択肢を見てみましょう。
誤りです。
睡眠薬には、寝つきを良くする、深く眠れるようにするなどの目的に用いられるもので、さまざまな種類の薬があります。
副作用は、薬の種類によっても異なりますが、ふらつき、眠気、めまい、だるさ、頭痛、便秘、悪夢、睡眠中の異常な行動などが起きることがあります。
誤りです。
抗不安薬は、不安や緊張をやわらげる、興奮をしずめるなどの目的に用いられるもので、さまざまな種類の薬があります。
副作用は、薬の種類によっも異なりますが、眠気、ふらつき、めまい、だるさ、頭痛、腹痛、便秘などが起きることがあります。
誤りです。
気分安定薬は、気分の波をおさえる、興奮をしずめる、不安や緊張をやわらげるなどの目的に用いられ、様々な種類の薬があります。
副作用は、薬の種類によっても異なりますが、眠気、めまい、だるさ、食欲不振、吐き気、頭痛、嘔吐などが起きることがあります。
正答です。
問題文は抗精神病薬の副作用の説明として適切です。
抗精神病薬は、主に統合失調症の方に処方される薬で、強い不安や緊張をやわらげる、幻覚や妄想をおさえる、感情の高ぶりを抑えるなどの働きがあります。
問題文にある副作用は、錐体外路症状と呼ばれるものと考えられます。これは、薬によってドーパミン神経が遮断されることによって、筋肉が強ばる、ふるえが起きる、落ち着きのない動きが生じる、ねじれるような動きが生じるなど、体の動きに影響が出る場合があります。
誤りです。
抗認知症薬は、脳の活性化により認知症の進行を遅らせる目的で用いられます。
副作用としては、消化器の症状、めまい、眠気などが生じることがあります。
公認心理師が薬の処方に関わることはありませんが、薬の知識を持っておくことはクライエントの理解につながります。よく学んでおきましょう。
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02
この問題で覚えておくべきポイントは以下のとおりです。
薬の効能と副作用について問われています。
では、問題を見てみましょう。
一般的には眠気、倦怠感、それに伴うふらつき、頭痛や脱力感を持つことが言われていますので、間違いです。
ベンゾジアゼピン系睡眠薬は脱抑制となりやすく、イライラや易怒性を生じる場合もあります。
一般的には、眠気、ふらつき、口渇、頭痛、嘔気、便秘、腹部不快感などと言われていますので、間違いです。
一般的には、めまい、眠気、口渇、下痢、食欲不振、尿量低下、体重増加などが言われていますので、間違いです。
錐体外路症状として、パーキンソン症状に類似した状態を呈することがありますので、正解です。過鎮静(抑うつ)や体重増加も見られることがあります。重篤な副作用として悪性症候群を呈することがあります。
めまいによる転倒のしやすさ、不安、興奮性などがありますので、間違いです。
心理的症状が内服薬の影響によるものも少なくありません。医師と相談できるためにも、疾患の症状と治療薬について、組み合わせて覚えておきましょう。
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03
以下に解説します。
正しいです。これらの症状は、錐体外路症状と呼ばれるもので、特に抗精神病薬に関連して見られます。抗精神病薬、特に古典的な第一世代の抗精神病薬(例:ハロペリドール)では、錐体外路症状が多く報告されています。これには、不随意的な筋収縮や、異常な姿勢(例えば、頸部や体幹の捻転、眼球上転など)があります。
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