公認心理師 過去問
第7回 (2024年)
問39 (午前 問39)
問題文
フォスタリング機関(里親養育包括支援機関)が行うべき業務として、不適切なものを1つ選べ。
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問題
公認心理師試験 第7回 (2024年) 問39(午前 問39) (訂正依頼・報告はこちら)
フォスタリング機関(里親養育包括支援機関)が行うべき業務として、不適切なものを1つ選べ。
- 里親に対する研修
- 里親制度の普及啓発
- 里親のアセスメント
- 子どもと里親家庭のマッチング
- 里親家庭への子どもの委託措置
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この過去問の解説 (3件)
01
以下に解説します。フォスタリング機関(里親養育包括支援機関)の主な業務は、里親家庭に対する支援や指導、里親制度の普及啓発、里親への研修、里親のアセスメント、そして子どもと里親家庭のマッチングなどです。これらは、里親が適切に子どもを養育できるようにサポートするための業務です。
こちらが不適切です。里親家庭への子どもの委託措置は、通常、児童福祉の専門機関(例えば、児童相談所)が行う業務です。
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02
この問題で覚えておくべきポイントは以下のとおりです。
児童福祉法第11条二のトに述べられている、都道府県業務として行われる里親に関する業務について問われています。
では、問題を見てみましょう。
里親の相談に応じ、情報提供や助言、研修を行うよう定められていますので、正解です。
新たな里親を増やすために、普及啓発を行うよう定められていますので、正解です。
児童福祉法第27条に里親へ委託することの業務、また第11条には、里親の選定、里親と児童の調整を行うとあります。里親が里親として適正かアセスメントすることはこれらに含まれますので、正解です。
双方の考えを確認し、養育計画を作成することは業務ですので、正解です。こどもと里親間の調整も行うことが義務付けられています。
フォルタリング機関は、都道府県から委託を受けた民間施設であり、措置行為はできません。そのため不適切です。委託措置は児童相談所などの、専門機関が行います。
フォルタリング機関は、都道府県から委託を受けた、里親制度の推進を図るための機関です。役割は、問題文にあったとおり、主に里親と児童のマッチング、マッチングが適切に行われるように、里親、児童双方の交流の場、フォローアップなどを行う機関です。
児童養護施設に入所する流れなども含めて、まとめて整理して覚えておきましょう。
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03
フォスタリング業務は、児童福祉法第11条第1項第2号トに掲げられている業務に当たり、次のような内容があります。
・里親の広報・リクルート及びアセスメント
・里親登録前後及び委託後における里親に対する研修
・子どもと里親家庭のマッチング
・子どもの里親委託中における里親養育への支援
・里親委託措置解除後における支援
上記のような一連のフォスタリング業務を包括的に実施する機関をフォスタリング機関と呼びます。これは都道府県(児童相談所)の業務ですが、民間に委託することも可能とされています。
この問題の選択肢の中では、「里親家庭への子どもの委託措置」が業務に含まれていませんので、正答となります。
里親家庭への子どもの委託措置は、子どもと里親のマッチング、面会、交流などを経て、児童相談所が決定します。
*この問題の解説は厚生労働省ホームページを参考にしています。
不適切です。
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