公認心理師 過去問
第7回 (2024年)
問42 (午前 問42)
問題文
C. Saunders が提唱したトータル・ペインの4つの側面に含まれないものを1つ選べ。
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問題
公認心理師試験 第7回 (2024年) 問42(午前 問42) (訂正依頼・報告はこちら)
C. Saunders が提唱したトータル・ペインの4つの側面に含まれないものを1つ選べ。
- 霊的〈spiritual〉
- 精神的〈mental〉
- 社会的〈societal〉
- 身体的〈physical〉
- 共感的〈empathic〉
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この過去問の解説 (3件)
01
トータル・ペインとは、病気のある患者の痛みを包括的に捉える考え方です。「全人的苦痛」と訳されます。
これには次の4つの側面があります。
霊的(人生の意味、価値感の変化、死への恐怖、罪の意識など)
精神的(不安、抑うつ、怖れ、苛立ち、怒り、孤独感など)
社会的(仕事の問題、経済的な問題、家庭の問題、相続、人間関係など)
身体的(痛み、動けないこと、息苦しいこと、生活面の支障など)
これらを理解した上でケアや支援を行い、患者やその家族のQOLを高めることを目指します。
よって、選択肢の「共感的(empathic)」が含まれませんので、この問題での正答となります。
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02
この問題で覚えておくべきポイントは以下のとおりです。
がん治療において、痛みとの付き合いが重要になります。その付き合い方に関することが問われています。
では、問題を見てみましょう。
生きる意味や死の恐怖などの、個々人の根幹をなす痛みで、トータル・ペインの一側面ですので、正解です。
不安やうつ、苦悩など、精神的な痛みは丁寧に対応すべきことで、トータル・ペインの一側面ですので、正解です。
仕事関係や、他者とのかかわりなど、疾患の治療に伴い行動制約が生じる痛みであり、トータル・ペインの一側面ですので、正解です。
がんそのものから生じる、痛み、副作用による体の動きの制限に伴う痛みであり、トータル・ペインの一側面ですので、正解です。
治療過程において、医療スタッフなどが共感的に対応する必要はあれど、トータル・ペインの一側面ではないため、間違いです。
がんに限らず、病気は多かれ少なかれ完治が難しいものがあり、同様の反応を示すことがあります。痛みという言葉の意味を解釈し、支援策も含めて整理しておきましょう。
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03
以下に解説します。
C. Saunders が提唱したトータル・ペインの4つの側面には、霊的、精神的、社会的、身体的が含まれますが、「共感的」は含まれていません。
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