公認心理師の過去問
第7回 (2024年)
午前 問44

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問題

公認心理師試験 第7回 (2024年) 午前 問44 (訂正依頼・報告はこちら)

N. Tinbergen による、動物の行動の原理を理解するための4つの観点のうち、「生存・生殖にどのように寄与しているか」に該当するものを1つ選べ。
  • 適応(究極要因)
  • 個体発生(発達要因)
  • メカニズム(至近要因)
  • 系統発生(系統進化要因)

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この過去問の解説 (2件)

01

以下に解説します。

選択肢1. 適応(究極要因)

こちらが正解です。

1973年にノーベル医学・生理学賞を受賞した動物行動学者ニコ・ティンバーゲンは、「生物の行動には4つの異なる「なぜ」が存在する」という説を提唱しました。
ティンバーゲンの4つの「なぜ」は、「至近要因」、「究極要因」、「発達要因」、「系統進化要因」に分けられます。

「生存・生殖にどのように寄与しているか」という視点は、行動がどのように生存や繁殖に有利に働くかを理解するための「適応(究極要因)」に該当します。

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02

ニコ・ティンバーゲンは、オランダの動物行動学者です。

彼は、動物の行動を理解するための「4つのなぜ」が存在すると言っています。

 

①至近要因(その行動が引き起こされている直接の要因は何だろうか)

②究極要因(その行動は、どんな機能があるから進化したのだろうか)

③発達要因(その行動は、動物の個体の一生の間に、どのような発達をたどって

 完成されるのだろうか)

④系統進化要因(その行動は、その動物の進化の過程で、その祖先型からどの

 ような道筋をたどって出現してきたのだろうか)

 

よって、問題文にある観点は「適応(究極要因)」に当てはまり、この問題の正答となります。

 

*この問題は下記の文献より引用しています。

 生き物をめぐる4つの「なぜ」(長谷川眞理子著)

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