公認心理師の過去問
第7回 (2024年)
午前 問45
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問題
公認心理師試験 第7回 (2024年) 午前 問45 (訂正依頼・報告はこちら)
クライエントに、何らかの意味を含んだ身体感覚に注意を向けさせて、自己への気づきを促すアプローチとして、最も適切なものを1つ選べ。
- 系統的脱感作法
- フォーカシング
- ゲシュタルト療法
- ストレス免疫訓練
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この過去問の解説 (2件)
01
心理療法に関する問題です。
この問題の正答は「フォーカシング」です。
では、選択肢を見てみましょう。
誤りです。
「系統的脱感作法」とは、ウォルピによって提唱された行動療法の一つです。
不安を感じる状況、苦手な場面に少しずつ慣れることを目指します。不安を感じる具体的な場面を、不安の強さによってリスト化(不安階層表)します。その中で最も不安の小さな場面ついて、不安な状態とリラックスした状態を同時に体験するようにします。そのために、リラックスするための方法を身につけておくことが必要です。その体験によって不安や身体症状がなくなったら、より不安の高い場面について同じ手続きを行い、不安を感じる場面を減らしていくものです。
正答です。
問題文は「フォーカシング」の説明として適切です。
これは、ジェンドリンによって提唱された心理療法です。
フェルトセンス(自分の中の曖昧な感覚)に焦点をあて、その感覚が起きている経緯や感じていることを言語化していくことにより、自己理解や成長につながると期待されるものです。
誤りです。
「ゲシュタルト療法」は、パールズによって提唱された心理療法です。
「今、ここ」で感じていることへの気づきを大切にします。身体に起きている気づき、現実への気づき(物事の捉え方など)、自分の中にある感覚や深い考えなどへの気づきについて、言語化しまとめていくことにより、自己や他者についての全体性を捉えられるように促していくものです。
誤りです。
「ストレス免疫訓練」とは、マイケンバウムによる認知行動療法です。
弱いストレスを体験して乗り越えることにより、さらに強いストレスにも対処できるようになるだろうという考えによる手法です。「自身の感じているストレスについて理解する」「ストレスへの対処スキルを身につける」「実際の場面でスキルを使ってみる」という段階に分けて課題へ取り組み、ストレスへの免疫をつけることを目指します。
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02
以下に解説します。
フォーカシングは、クライエントに身体感覚に注意を向けさせ、その感覚に含まれる意味を探ることで、自己への気づきを促すアプローチです。エクスペリエンシャル療法の一つとして、クライエントが感じている曖昧な身体感覚に注目し、それを言語化していくプロセスを通じて気づきを深めていきます。
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