公認心理師 過去問
第7回 (2024年)
問81 (午後 問4)
問題文
衝撃的な出来事やそれを知ったときの状況に関する鮮明な記憶として、最も適切なものを1つ選べ。
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問題
公認心理師試験 第7回 (2024年) 問81(午後 問4) (訂正依頼・報告はこちら)
衝撃的な出来事やそれを知ったときの状況に関する鮮明な記憶として、最も適切なものを1つ選べ。
- 作業記憶
- 自伝的記憶
- エピソード記憶
- アイコニック記憶
- フラッシュバルブ記憶
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題では、記憶の種類と特性に関する理解が求められています。
特に、強い感情を伴う出来事に関連する記憶の特殊な形態について問われています。
各記憶タイプの特徴と、それらが日常生活や心理学的研究においてどのように現れるかを理解することが重要です。
この選択肢は不適切です。作業記憶は短期的な情報の保持と処理を担う記憶システムを指し、衝撃的な出来事の長期的な記憶とは異なります。
この選択肢は不適切です。自伝的記憶は個人の人生経験に関する記憶を指しますが、特定の衝撃的な出来事に限定されるものではありません。
この選択肢は不適切です。エピソード記憶は個人的な経験や出来事に関する記憶を指しますが、特に衝撃的な出来事に限定されるものではありません。
この選択肢は不適切です。アイコニック記憶は視覚情報の超短期記憶を指し、衝撃的な出来事の長期的な記憶とは異なります。
この選択肢が最も適切です。フラッシュバルブ記憶は、衝撃的または重要な出来事とそれを知った時の状況に関する非常に鮮明で詳細な記憶を指します。これは問題文の描写と完全に一致します。
フラッシュバルブ記憶は、衝撃的な出来事やそれを知った時の状況に関する鮮明で詳細な記憶を指します。
この概念は、個人的または社会的に重要な出来事(例:大災害、著名人の死)に対する記憶の特殊性を説明します。他の記憶タイプ(作業記憶、自伝的記憶、エピソード記憶、アイコニック記憶)との違いを理解し、それぞれの特徴と機能を正確に把握することが重要です。
これらの概念は、記憶研究や臨床心理学において重要な役割を果たしています。
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02
記憶の種類に関する理解が問われています。
この問題の正答は、「フラッシュバルブ記憶」です。
では、選択肢を見てみましょう。
誤りです。
作業記憶とは、一時的に記憶した事を頭の中で整理したり、記憶した事を使いながら行動したりする力を言います。話を聞きながらポイントを整理して書く、暗算をする、同時進行で複数の作業を進めるような場面で使われる記憶です。
作動記憶、ワーキングメモリーとも呼ばれます。
誤りです。
自伝的記憶とは、自分の体験に関する記憶です。体験の中でも、自分にとって重要な意味を持っている記憶、アイデンティティの形成に関わっている記憶を指します。
誤りです。
エピソード記憶とは、自分の体験の記憶です。いつ、どこで、誰と、何をした、何を感じなどの日記のような記憶を言います。
誤りです。
アイコニック記憶とは、視覚的な感覚記憶を言います。短期記憶に入るまでの一時的な記憶です。映像的記憶とも呼ばれます。
正答です。
フラッシュバルブ記憶とは、フラッシュを焚いて撮った写真のように覚えている閃光のような記憶のことを言います。個人的に重要な出来事、社会的に衝撃の大きな事件や事故等について、鮮明で詳細に覚えている場合を指しています。
閃光記憶とも呼ばれます。
記憶に関する知識は、心理学の中でも基本的な内容の一つです。短期記憶や長記憶、作業記憶などの力は、公認心理師が知能検査で力を測ったり、力が弱い方には助言をしたりすることもありますので、しっかり知識を持っておきましょう。
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