公認心理師 過去問
第7回 (2024年)
問82 (午後 問5)
問題文
有効成分を含まない薬剤により、被投与者に効果が現れることを表す用語として、適切なものを1つ選べ。
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問題
公認心理師試験 第7回 (2024年) 問82(午後 問5) (訂正依頼・報告はこちら)
有効成分を含まない薬剤により、被投与者に効果が現れることを表す用語として、適切なものを1つ選べ。
- 間接効果
- 順序効果
- 天井効果
- プラセボ効果
- プライミング効果
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題では、心理学や医学研究における重要な概念の一つについて理解が求められています。
特に、薬物効果の研究や臨床試験において頻繁に言及される現象に関する知識が問われています。
各選択肢は心理学や研究方法論で使用される専門用語ですが、問題文の状況に最も適合する概念を正確に識別する能力が重要です。
この選択肢は不適切です。間接効果は、ある変数が別の変数を介して第三の変数に影響を与える現象を指しますが、問題文の状況とは一致しません。
この選択肢は不適切です。順序効果は、テストや質問の順序が回答に影響を与える現象を指しますが、薬剤の効果とは関連がありません。
この選択肢は不適切です。天井効果は、測定値が上限に達して差異が検出できなくなる現象を指しますが、問題文の状況とは異なります。
この選択肢が最も適切です。プラセボ効果は、有効成分を含まない偽薬(プラセボ)が投与されたにもかかわらず、被験者に実際の治療効果が現れる現象を指します。これは問題文の描写と完全に一致します。
この選択肢は不適切です。プライミング効果は、先行刺激が後続の行動や判断に影響を与える現象を指しますが、薬剤の効果とは直接関連しません。
プラセボ効果は、医学研究や臨床試験において重要な概念です。
この効果は、患者の期待や信念が治療結果に影響を与えることを示しており、薬効評価や治療効果の解釈に大きな影響を与えます。公認心理師として、プラセボ効果の理解は、心理的要因が身体的症状や治療効果に与える影響を考察する上で重要です。
また、他の心理学的効果との違いを理解し、適切に区別できることも求められます。
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02
心理学では「○○効果」という言葉がたくさん聞かれます。感覚・知覚、学習、統計、社会的場面など、さまざまな分野で登場しますので、学んでおくことが大切です。
では、選択肢を見てみましょう。
誤りです。
間接効果とは、媒介分析に関する用語です。媒介分析とは、二つの変数の関係に特定の変数が媒介するかどうかを確かめるものです。この時、二つの変数が直接的に関係だけでなく、間接的に特定の変数が関係している場合を言います。
誤りです。
順序効果とは、提示される情報の順序によって与える印象が変わることを言います。実験や調査においても、対象者への情報が提示される順序によって結果に影響が出る場合を指しています。
誤りです。
天井効果とは、統計においてデータの分布(平均値+1SD)が上限を超える、上限に偏ることを指します。
正答です。
プラセボ効果とは、薬として効能がない偽薬(プラセボ)を飲んだ時にも症状の改善などの効果が見られることを言います。これは、偽薬への期待、薬を飲んだという安心感などから生じると考えられます。
誤りです。
プライミング効果とは、先に受けた刺激によって、その後の刺激の感じ方や行動、判断に影響が出ることを意味します。
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