公認心理師 過去問
第7回 (2024年)
問84 (午後 問7)

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問題

公認心理師試験 第7回 (2024年) 問84(午後 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

心理学実験において、統制群と実験群から得られた順序データについて、2群の分布の位置を比較する際に用いられるノンパラメトリック検定法として、最も適切なものを1つ選べ。
  • F検定
  • t検定
  • ウェルチの検定
  • マン・ホイットニーのU検定
  • ウィルコクソンの符号付き順位検定

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題では、統計的検定法、特にノンパラメトリック検定に関する理解が求められています。

 

順序データの分析や2群比較の方法について、適切な検定法を選択する能力が重要です。

 

また、パラメトリック検定とノンパラメトリック検定の違い、そして各検定法の特徴と適用条件を理解していることが必要です。

選択肢1. F検定

この選択肢は不適切です。F検定は主に分散分析で用いられ、3群以上の平均値の差を検定するものです。順序データの2群比較には適していません。

選択肢2. t検定

この選択肢は不適切です。t検定は間隔尺度以上のデータに対するパラメトリック検定で、正規分布を仮定します。順序データには適していません。

選択肢3. ウェルチの検定

この選択肢は不適切です。ウェルチの検定は等分散を仮定しないt検定の一種で、パラメトリック検定です。順序データには適していません。

選択肢4. マン・ホイットニーのU検定

この選択肢が最も適切です。マン・ホイットニーのU検定は、順序データに対する2群間の比較に適したノンパラメトリック検定法です。分布の仮定が不要で、順位に基づいて検定を行います。

選択肢5. ウィルコクソンの符号付き順位検定

この選択肢は不適切です。ウィルコクソンの符号付き順位検定は対応のある2群の比較に用いられるノンパラメトリック検定で、独立した2群の比較には適していません。

まとめ

心理学実験データの分析において、データの尺度水準と分布の特性に応じて適切な統計的検定法を選択することが重要です。

 

順序データに対するノンパラメトリック検定としてマン・ホイットニーのU検定が適しています。この検定は分布の仮定が不要で、2群間の順位の差を検定します。

 

パラメトリック検定とノンパラメトリック検定の違い、各検定法の適用条件と特徴を理解し、適切に使い分けることが公認心理師には求められます。

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02

この問題では、統計学の知識が問われています。

 

問題文にある「ノンパラメトリック検定法」とは、データが正規分布のような特定の分布と仮定せずに行う方法です。選択肢の中では、マン・ホイットニーのU検定、ウィルコクソンの符号付き順位検定がこれにあたります。

 

順序データを比較するという説明もありますので、この問題の正答は「マン・ホイットニーのU検定」となります。

では、選択肢を見てみましょう。

選択肢1. F検定

誤りです。

F検定とは、データの分散が等しいかどうかを確かめる時に用いる方法です。

選択肢2. t検定

誤りです。

t検定とは、2つのデータが等分散の場合、平均値に優位さがあるかどうかを確かめる時に用いる方法です。

選択肢3. ウェルチの検定

誤りです。

ウェルチの検定とは、2つのデータの平均値に優位さがあるかどうかを確かめる時に用いる方法です。この検定は、データが等分散でない場合に用いられます。

選択肢4. マン・ホイットニーのU検定

正答です。

マン・ホイットニーのU検定とは、2つのデータの分布が同じかどうかを比較する時に用いる方法です。データを順番に並べて比較するということをします。

選択肢5. ウィルコクソンの符号付き順位検定

誤りです。

ウィルコクソンの符号付き順位検定とは、2つのデータの分布に差があるかどうかを検定する方法です。

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