公認心理師の過去問
第7回 (2024年)
午後 問9

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問題

公認心理師試験 第7回 (2024年) 午後 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

学習におけるシェイピングの機能として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 直前に生じた反応の頻度が増えるようになる。
  • 条件刺激とその他の無関連刺激を区別できるようになる。
  • それまでには自発していなかった反応が生じるようになる。
  • 他者の行動の観察後に、それに類似した行動をするようになる。
  • 刺激源への接近又は離反の方向性を持った運動を行うようになる。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題では、行動分析学における重要な概念であるシェイピングについての理解が求められています。

 

シェイピングは、複雑な行動を形成する際に用いられる技法であり、その機能と他の学習原理との違いを正確に把握することが重要です。

 

また、各選択肢が示す学習や行動の原理についても理解しておく必要があります。

選択肢1. 直前に生じた反応の頻度が増えるようになる。

この選択肢は不適切です。これは直前の行動の強化を説明していますが、シェイピングの本質的な機能ではありません。

選択肢2. 条件刺激とその他の無関連刺激を区別できるようになる。

この選択肢は不適切です。これは弁別学習を説明しており、シェイピングとは異なる学習プロセスです。

選択肢3. それまでには自発していなかった反応が生じるようになる。

この選択肢が最も適切です。シェイピングは、目標とする複雑な行動に近づく段階的な反応を強化することで、最終的に新しい行動を形成する技法です。

選択肢4. 他者の行動の観察後に、それに類似した行動をするようになる。

この選択肢は不適切です。これは観察学習や模倣学習を説明しており、シェイピングとは異なるプロセスです。

選択肢5. 刺激源への接近又は離反の方向性を持った運動を行うようになる。

この選択肢は不適切です。これは接近-回避行動を説明しており、シェイピングの主要な機能とは異なります。

まとめ

シェイピングは、目標とする複雑な行動を形成するために、その行動に近づく段階的な反応を強化していく技法です。

 

この技法により、それまでに自発していなかった新しい行動を獲得させることができます。シェイピングの原理と適用方法を理解することは、行動変容や技能獲得の場面で重要です。

 

また、他の学習原理(強化、弁別学習、観察学習など)との違いを明確に区別できることも、公認心理師として求められる重要な能力です。

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