公認心理師 過去問
第7回 (2024年)
問87 (午後 問10)

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問題

公認心理師試験 第7回 (2024年) 問87(午後 問10) (訂正依頼・報告はこちら)

言語能力の生得性と関係が深い概念として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 類推
  • 共同注意
  • 普遍文法
  • 状況モデル
  • 即時マッピング

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題では、言語獲得理論、特に言語能力の生得性に関する理解が求められています。

 

言語発達における生物学的基盤と環境要因の相互作用、そして言語獲得のメカニズムに関する主要な概念を把握することが重要です。

 

各選択肢が示す概念の特徴と、言語能力の生得性との関連性を正確に理解する必要があります。

選択肢1. 類推

この選択肢は不適切です。類推は既知の情報から未知の情報を推論する認知プロセスですが、言語能力の生得性とは直接的な関連がありません。

選択肢2. 共同注意

この選択肢は不適切です。共同注意は社会的相互作用における重要な発達段階ですが、言語能力の生得性を直接説明するものではありません。

選択肢3. 普遍文法

この選択肢が最も適切です。普遍文法は、ノーム・チョムスキーが提唱した概念で、全ての人間に生得的に備わっている言語能力の基盤を指します。これは言語能力の生得性を直接的に説明する理論です。

選択肢4. 状況モデル

この選択肢は不適切です。状況モデルは文章理解のプロセスを説明する概念ですが、言語能力の生得性とは直接的な関連がありません。

選択肢5. 即時マッピング

この選択肢は不適切です。即時マッピングは語彙獲得のプロセスを説明する概念ですが、言語能力の生得性全体を説明するものではありません。

まとめ

言語能力の生得性は、人間の言語獲得能力が生物学的に備わっているという考え方です。

 

普遍文法はこの考えを最も直接的に表現する概念で、全ての言語に共通する基本的な構造が人間の脳に生得的に組み込まれているとする理論です。この概念は言語獲得の速さや普遍性を説明するのに用いられます。

 

公認心理師として、言語発達理論における生得説と経験説の議論、そして両者の統合的理解が重要です。

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02

言語能力の生得性に関する概念では、ノーム・チョムスキーの「生成文法」がよく知られています。これは、人間は生まれながらに言葉に関して何らかの知識を持っているという考え方です。この問題では、生成文法に関係する用語を選ぶことが求められていると推測されます。

 

問題の正答は「普遍文法」です。

他の選択肢も言語能力の発達に関連していますが、’生得性と関係が深い’とは言いにくいと考えます。

 

では、選択肢を見てみましょう。

選択肢1. 類推

誤りです。

「類推」とは、初めて出会う事柄について、自分が既に持っている知識を使って理解する力を言います。言語の発達によって、この力も発揮しやすくなると期待されます。

選択肢2. 共同注意

誤りです。

共同注意とは、他者と同じ物に興味を向けて見ることを言います。子どもが興味のある物を親に見て欲しがる、親が見ている物を子どもも見ようとするなどの行動があります。親子間で共通の物を見て話をすると、言語力が育つことにも繋がると期待されます。

選択肢3. 普遍文法

正答です。

普遍文法とは、人間は生まれながらにして持っている言語に関する知識を指します。生成文法の中にある概念の一つです。

選択肢4. 状況モデル

誤りです。

状況モデルとは、文章を読む時に、書いてある内容と自分の知識を統合して内容を理解する、自分なりの心的表象を持つことを言います。

選択肢5. 即時マッピング

誤りです。

即時マッピングとは、子どもが初めて聞く言葉について、既に持っている知識と対応させ、推測しながら意味を理解する、学習することを言います。

まとめ

言語能力の発達は、乳幼児や学童期のお子さんを対象として仕事をする場合に重要な視点の一つとなります。言語能力の発達や支援について知識を持っておくことが大切です。

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