公認心理師の過去問
第7回 (2024年)
午後 問10

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

公認心理師試験 第7回 (2024年) 午後 問10 (訂正依頼・報告はこちら)

言語能力の生得性と関係が深い概念として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 類推
  • 共同注意
  • 普遍文法
  • 状況モデル
  • 即時マッピング

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (1件)

01

この問題では、言語獲得理論、特に言語能力の生得性に関する理解が求められています。

 

言語発達における生物学的基盤と環境要因の相互作用、そして言語獲得のメカニズムに関する主要な概念を把握することが重要です。

 

各選択肢が示す概念の特徴と、言語能力の生得性との関連性を正確に理解する必要があります。

選択肢1. 類推

この選択肢は不適切です。類推は既知の情報から未知の情報を推論する認知プロセスですが、言語能力の生得性とは直接的な関連がありません。

選択肢2. 共同注意

この選択肢は不適切です。共同注意は社会的相互作用における重要な発達段階ですが、言語能力の生得性を直接説明するものではありません。

選択肢3. 普遍文法

この選択肢が最も適切です。普遍文法は、ノーム・チョムスキーが提唱した概念で、全ての人間に生得的に備わっている言語能力の基盤を指します。これは言語能力の生得性を直接的に説明する理論です。

選択肢4. 状況モデル

この選択肢は不適切です。状況モデルは文章理解のプロセスを説明する概念ですが、言語能力の生得性とは直接的な関連がありません。

選択肢5. 即時マッピング

この選択肢は不適切です。即時マッピングは語彙獲得のプロセスを説明する概念ですが、言語能力の生得性全体を説明するものではありません。

まとめ

言語能力の生得性は、人間の言語獲得能力が生物学的に備わっているという考え方です。

 

普遍文法はこの考えを最も直接的に表現する概念で、全ての言語に共通する基本的な構造が人間の脳に生得的に組み込まれているとする理論です。この概念は言語獲得の速さや普遍性を説明するのに用いられます。

 

公認心理師として、言語発達理論における生得説と経験説の議論、そして両者の統合的理解が重要です。

参考になった数4