公認心理師の過去問
第7回 (2024年)
午後 問20

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問題

公認心理師試験 第7回 (2024年) 午後 問20 (訂正依頼・報告はこちら)

認知療法におけるセラピストの治療姿勢を表す用語として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 作業同盟
  • 治療共同体
  • 社会構成主義
  • 協同的経験主義
  • リフレクティング・チーム

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題では、認知療法におけるセラピストの基本的な姿勢や治療アプローチについての理解が求められています。

 

特に、認知療法の特徴的な治療関係や介入方法に関する知識が重要です。各選択肢が示す概念の特徴と、認知療法の基本原則との整合性を慎重に検討する必要があります。

選択肢1. 作業同盟

この選択肢は不適切です。作業同盟は治療関係の重要な側面ですが、認知療法に特有のセラピストの姿勢を表す用語ではありません。

選択肢2. 治療共同体

この選択肢は不適切です。治療共同体は主に集団療法や入院治療の文脈で用いられる概念で、認知療法のセラピストの姿勢を直接表すものではありません。

選択肢3. 社会構成主義

この選択肢は不適切です。社会構成主義は現実が社会的に構築されるという考え方ですが、認知療法のセラピストの基本的姿勢を表すものではありません。

選択肢4. 協同的経験主義

この選択肢が最も適切です。協同的経験主義は、認知療法におけるセラピストとクライアントの協力的な関係性と、経験的な検証を重視する姿勢を表す用語です。

選択肢5. リフレクティング・チーム

この選択肢は不適切です。リフレクティング・チームは主にシステミック・アプローチで用いられる技法で、認知療法のセラピストの基本的姿勢を表すものではありません。

まとめ

認知療法における「協同的経験主義」は、セラピストとクライアントが協力して問題解決に取り組み、認知や行動の変化を経験的に検証していく姿勢を表します。

 

この概念は、クライアントを自身の問題の専門家として尊重し、セラピストがガイドとしての役割を果たすという認知療法の基本原則を反映しています。また、他の心理療法アプローチとの違いを認識し、適切に使い分けることも求められます。

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