公認心理師の過去問
第7回 (2024年)
午後 問37

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問題

公認心理師試験 第7回 (2024年) 午後 問37 (訂正依頼・報告はこちら)

自閉症児にみられる主要な特徴に該当しないものを1つ選べ。
  • 実行機能の障害
  • 限定的で固定された興味
  • コミュニケーションの障害
  • 学童期から生じる運動機能の退行
  • 感覚刺激に対する過敏さや鈍感さ

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題で押さえておくポイントは、自閉症児の主要な特徴と症状です。

 

自閉症スペクトラム障害(ASD)の診断基準や一般的に観察される行動特性、認知的特徴を理解することが重要です。

 

特に、社会的コミュニケーション、限局的・反復的な行動パターン、感覚処理の特異性などの核心的な特徴を把握しておく必要があります。

選択肢1. 実行機能の障害

自閉症児には実行機能の障害がよく見られます。計画立案、柔軟な思考、衝動制御などに困難を示すことが多く、これは自閉症の重要な特徴の一つです。

選択肢2. 限定的で固定された興味

これは自閉症の主要な特徴の一つです。特定のテーマや物事に対して強い興味を示し、それに没頭する傾向があります。この特徴は診断基準にも含まれています。

選択肢3. コミュニケーションの障害

コミュニケーションの障害は自閉症の中核的な特徴です。言語的・非言語的コミュニケーションの困難さ、社会的相互作用の質的な障害として現れます。

選択肢4. 学童期から生じる運動機能の退行

この選択肢は自閉症の主要な特徴ではありません。自閉症は通常、幼児期早期から症状が現れ、学童期からの運動機能の退行は典型的な特徴ではありません。

選択肢5. 感覚刺激に対する過敏さや鈍感さ

感覚処理の特異性は自閉症の重要な特徴の一つです。聴覚、視覚、触覚などの感覚刺激に対して過敏または鈍感な反応を示すことがよくあります。

まとめ

自閉症の主要な特徴は、社会的コミュニケーションの障害、限局的・反復的な行動パターン、感覚処理の特異性、実行機能の障害などです。これらの特徴は通常、幼児期早期から現れ始めます。

 

自閉症の診断と支援において、これらの核心的な特徴を正確に理解し、他の発達障害や神経疾患との違いを認識することが重要です。

 

また、個々の症状の現れ方には個人差があることも忘れてはいけません。

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02

自閉症スペクトラム障害の社会的なコミュニケーション特徴、行動を把握することが大切です。

 

選択肢1. 実行機能の障害

多くの自閉症児は実行機能の障害を合わせ持ち、やるべきことの先延ばしをする傾向があります。その為、この記述は自閉症児の特徴に合っています。

選択肢2. 限定的で固定された興味

自閉症児はこだわりが強く、限定的で固定された興味を持つことが特徴として挙げられます。その為、この記述は合っています。

選択肢3. コミュニケーションの障害

自閉症児は対人関係や社会的なやりとりの障害を持ち、相手の気持ちを想像したりその場の空気を読んだりすることが苦手です。その為、コミュニケーションの障害を持っているといえます。

選択肢4. 学童期から生じる運動機能の退行

自閉症児の運動機能は、学童期から発達と共に成長します。定型発達の児童よりも粗大運動の苦手さ、手先の不器用さなどはありますが、退行はしません。その為、この記述は誤りです。

選択肢5. 感覚刺激に対する過敏さや鈍感さ

自閉症児は音、匂い、感覚等、独特の感覚過敏や鈍感さを有していますので、この記述は合っています。

まとめ

自閉症児の主な特性は対人関係・社会的コミュニケーションの困難、こだわり行動、感覚過敏あるいは鈍麻です。

その他、他の発達障害の特性も念頭に入れておきましょう。

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