公認心理師の過去問
第7回 (2024年)
午後 問48

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問題

公認心理師試験 第7回 (2024年) 午後 問48 (訂正依頼・報告はこちら)

E. L. Deci と R. M. Ryan が提唱した自己決定理論における、叱られたり罰を受けたりすることを避けるために、何らかの行為を行う際の動機づけの調整スタイルとして、最も適切なものを1つ選べ。
  • 外的調整
  • 統合的調整
  • 同一化的調整
  • 取り入れ的調整

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題では、E. L. DeciとR. M. Ryanの自己決定理論における動機づけの調整スタイルについての理解が求められています。

 

特に、外的な要因による動機づけの種類と、その中での罰回避に関連する調整スタイルを正確に識別することが重要です。

選択肢1. 外的調整

この選択肢が正解です。外的調整は、自己決定理論における最も他律的な動機づけの形態で、報酬の獲得や罰の回避といった外的な要因によって行動が制御される状態を指します。

選択肢2. 統合的調整

この選択肢は不適切です。統合的調整は、自己決定理論における最も自律的な外発的動機づけの形態で、個人の価値観や目標と完全に一致した行動を取る状態を指します。

選択肢3. 同一化的調整

この選択肢も不適切です。同一化的調整は、行動の価値や重要性を個人が認識し、自己の一部として受け入れている状態を指します。罰の回避よりも、行動の意義を理解して行動する段階です。

選択肢4. 取り入れ的調整

この選択肢は不適切ですが、外的調整に次いで他律的な動機づけの形態です。自尊心の維持や罪悪感の回避など、内的な圧力によって行動が制御される状態を指します。

まとめ

自己決定理論における動機づけの調整スタイルは、他律的なものから自律的なものまで連続体として捉えられます。

 

外的調整、取り入れ的調整、同一化的調整、統合的調整の順に自律性が高まります。罰の回避や報酬の獲得といった最も他律的な動機づけは外的調整に分類されます。

 

各調整スタイルの特徴と、それらが動機づけの自律性とどのように関連しているかを理解することが重要です。

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