公認心理師 過去問
第7回 (2024年)
問126 (午後 問49)
問題文
健常成人において、安静覚醒閉眼時に出現する脳波の成分として、正しいものを1つ選べ。
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
公認心理師試験 第7回 (2024年) 問126(午後 問49) (訂正依頼・報告はこちら)
健常成人において、安静覚醒閉眼時に出現する脳波の成分として、正しいものを1つ選べ。
- α波
- β波
- δ波
- θ波
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (2件)
01
以下に解説します。
健常成人が安静に覚醒しており、目を閉じている状態で最もよく見られる脳波の成分はα波です。
α波は、周波数が8〜13Hzの脳波で、リラックスして目を閉じているときに出現します。通常、覚醒しているが落ち着いている状態で、注意が分散されていない時に見られます。
β波は、周波数が13Hz以上の高速な脳波で、覚醒して積極的に思考しているときや緊張しているときに見られます。集中して活動している時に出現しやすいです。
δ波は、周波数が0.5〜4Hzの非常に低い脳波で、深い睡眠中や昏睡状態などで見られます。
θ波は、周波数が4〜8Hzで、軽い眠気や深い瞑想状態、または夢を見ているときに現れる脳波です。
参考になった数14
この解説の修正を提案する
02
この問題では、健常成人の安静覚醒閉眼時の脳波の特徴を理解することが重要です。
脳波の各周波数帯域の特性と、特定の状態での出現パターンを把握しておく必要があります。
この選択肢が正解です。α波(8〜13Hz)は、健常成人の安静覚醒閉眼時に後頭部優位に出現する主要な脳波成分です。α波は基礎律動の主成分を成し、リラックスした状態を反映します。
この選択肢は不適切です。β波(14〜30Hz)は覚醒時に見られますが、主に開眼時や精神活動時に優位となります。安静覚醒閉眼時には、α波ほど顕著ではありません。
この選択肢は不適切です。δ波(0.5〜3Hz)は、健常成人の覚醒時にはほとんど出現しません。δ波は主に深睡眠時や病的状態で観察される徐波成分です。
この選択肢は不適切です。θ波(4〜7Hz)も、健常成人の覚醒時にはほとんど出現しません。θ波は主に浅い睡眠時や、一部の認知処理時に観察される徐波成分です。
健常成人の安静覚醒閉眼時の脳波では、α波が後頭部優位に出現し、基礎律動の主成分となります。
α波は8〜13Hzの周波数帯域を持ち、リラックスした状態を反映します。β波は覚醒時に見られますが、閉眼時にはα波ほど顕著ではありません。δ波とθ波は健常成人の覚醒時にはほとんど出現せず、主に睡眠時や特定の認知処理時に観察されます。
脳波の各周波数帯域の特性と出現条件を理解することが重要です。
参考になった数2
この解説の修正を提案する
前の問題(問125)へ
第7回 (2024年) 問題一覧
次の問題(問127)へ