公認心理師の過去問
第7回 (2024年)
午後 問53

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問題

公認心理師試験 第7回 (2024年) 午後 問53 (訂正依頼・報告はこちら)

地域包括ケアシステムについて、適切なものを2つ選べ。
  • 住民による自助や互助が含まれる。
  • 都道府県を単位として構築されている。
  • 高齢者の入院は、システムの対象外である。
  • 医師の指示書がなくても訪問看護は可能である。
  • サービス付き高齢者向け住宅の整備が行われている。

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題では、地域包括ケアシステムの基本的な概念と構成要素を理解することが重要です。

 

特に、システムの対象範囲、自助・互助の役割、医療・介護サービスの連携、そして高齢者の住まいの整備について正確な知識が求められます。

選択肢1. 住民による自助や互助が含まれる。

この選択肢は正解です。地域包括ケアシステムでは、「自助・互助・共助・公助」の4つの助が重要な役割を果たします。特に自助と互助は、地域住民が主体的に参加し、支え合う基盤となります。

選択肢2. 都道府県を単位として構築されている。

この選択肢は不適切です。地域包括ケアシステムは、おおむね30分以内に必要なサービスが提供される日常生活圏域(具体的には中学校区)を単位として想定されています。

選択肢3. 高齢者の入院は、システムの対象外である。

この選択肢は不適切です。地域包括ケアシステムは、医療・介護・予防・住まい・生活支援が一体的に提供される仕組みであり、高齢者の入院も含まれます。

選択肢4. 医師の指示書がなくても訪問看護は可能である。

この選択肢は不適切です。訪問看護は通常、医師の指示書に基づいて行われます。地域包括ケアシステムでは、医療と介護の連携が重視されており、適切な手順を踏む必要があります。

選択肢5. サービス付き高齢者向け住宅の整備が行われている。

この選択肢は正解です。地域包括ケアシステムの5つの構成要素の一つに「住まい」があり、サービス付き高齢者向け住宅の整備は、高齢者の住まいの選択肢を増やす重要な取り組みです。

まとめ

地域包括ケアシステムは、高齢者が住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けられるよう支援する仕組みです。

 

自助・互助・共助・公助の4つの助を基盤とし、医療・介護・予防・住まい・生活支援の5つの要素が連携しています。

 

システムは日常生活圏域を単位とし、高齢者の多様なニーズに対応するため、在宅サービスから施設サービスまで幅広いサポートを提供します。

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02

地域包括ケアシステムは、75歳以上の後期高齢者となる2025年を目途に、地域の自主性や主体性に基づき、高齢者は住み慣れた地域で自立した生活を続け、自分らしい生活を最後まで送ることを目的としています。地域包括ケアシステムの基本概念、目的、そして構成要素についてまとめておきましょう。

選択肢1. 住民による自助や互助が含まれる。

正解です。

自助では「自分のことを自分でする」「自らの健康管理(セルフケア)」「市場サービスの購入」、互助には「ボランティア活動」「住民組織の活動」などが含まれています。地域包括支援システムを支える4つの助には、これに加えて「共助」、「公助」があります。

 

選択肢2. 都道府県を単位として構築されている。

誤りです。大体、30分以内に必要なサービスが提供される日常生活圏域(具体的には中学校区)を単位として想定されています。

選択肢3. 高齢者の入院は、システムの対象外である。

誤りです。

積極的に在宅復帰に向けて支援したり準備できるよう、入院システムを取り入れています。

選択肢4. 医師の指示書がなくても訪問看護は可能である。

誤りです。

訪問看護を利用者に提供するには、主治医から訪問看護指示書を交付してもらうことが必要です。

選択肢5. サービス付き高齢者向け住宅の整備が行われている。

正解です。

住み慣れた地域の自宅で暮らすことが出来るように、サービス付き高齢者向け住宅は地域包括ケアシステムに組み込まれています。

まとめ

地域包括ケアシステムには、「医療」、「介護」、「予防・保険」、「生活支援・福祉サービス」、「住まい」5つの構成要素があります。該当する内容について整理しておきましょう。

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