公認心理師の過去問
第7回 (2024年)
午後 問54

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問題

公認心理師試験 第7回 (2024年) 午後 問54 (訂正依頼・報告はこちら)

オペラント条件づけの理論を応用したプログラム学習の要件として、適切なものを2つ選べ。
  • 学習者のペースで進めることができる。
  • これから学ぶ内容に関連した情報が事前に与えられている。
  • 課題は系列化・細分化され、難易度順に配置されて提示される。
  • 正誤のフィードバックは、課題を回答した後にしばらく時間を置いて提示される。
  • 科学的な法則や原理について、学習者自身が探求することを通じて推論をしていく。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題では、オペラント条件づけの理論を応用したプログラム学習の特徴と要件を理解することが重要です。

 

特に、学習者の主体性、即時フィードバック、課題の構造化、そして学習の個別化について正確な知識が求められます。

選択肢1. 学習者のペースで進めることができる。

この選択肢は正解です。プログラム学習では、個々の学習者が自分のペースで学習を進められることが重要な特徴です。これにより、学習者の理解度に合わせた効果的な学習が可能となります。

選択肢2. これから学ぶ内容に関連した情報が事前に与えられている。

この選択肢は不適切です。プログラム学習では、学習者が自ら探索し、発見することを重視します。事前に関連情報を与えることは、この原則に反します。

選択肢3. 課題は系列化・細分化され、難易度順に配置されて提示される。

この選択肢は正解です。プログラム学習では、学習内容を小さな単位に分け、難易度順に配置することで、段階的な学習を促進します。これにより、学習者は効率的に知識を積み上げていくことができます。

選択肢4. 正誤のフィードバックは、課題を回答した後にしばらく時間を置いて提示される。

この選択肢は不適切です。オペラント条件づけの原理に基づくプログラム学習では、即時フィードバックが重要です。時間を置いてフィードバックを提示することは、学習効果を減少させる可能性があります。
 

選択肢5. 科学的な法則や原理について、学習者自身が探求することを通じて推論をしていく。

この選択肢は不適切です。プログラム学習では、学習内容が明確に構造化されており、探究学習とは異なります。学習者の推論よりも、段階的な知識の獲得を重視します。

まとめ

オペラント条件づけを応用したプログラム学習の主要な特徴は、個別化された学習ペース、課題の系列化・細分化、即時フィードバック、そして段階的な難易度の上昇です。これらの要素により、学習者は自分のペースで効率的に学習を進めることができます。

 

また、小さな成功体験の積み重ねが学習意欲を高め、効果的な知識の定着につながります。プログラム学習の設計においては、これらの原則を踏まえることが重要です。

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