公認心理師 過去問
第7回 (2024年)
問143 (午後 問66)
問題文
9歳の男児A、小学3年生。母親BがAの家庭や学校の様子を心配に思い、スクールカウンセラーに相談した。Bによると、Aは、幼少時から全般的な発達に遅れはなかった。しかし、熱心に取り組もうとはするものの、一人で着替えるのに時間がかかり、箸やスプーンを使うことも苦手である。縄跳びや自転車に乗ることがうまくできない。また、書字では、マス目に沿って書くことができなかったり、力を入れすぎてノートを破ったりするため、学校生活に支障が出始めている。
DSM−5に基づくAの病態の理解として、最も適切なものを1つ選べ。
DSM−5に基づくAの病態の理解として、最も適切なものを1つ選べ。
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
公認心理師試験 第7回 (2024年) 問143(午後 問66) (訂正依頼・報告はこちら)
9歳の男児A、小学3年生。母親BがAの家庭や学校の様子を心配に思い、スクールカウンセラーに相談した。Bによると、Aは、幼少時から全般的な発達に遅れはなかった。しかし、熱心に取り組もうとはするものの、一人で着替えるのに時間がかかり、箸やスプーンを使うことも苦手である。縄跳びや自転車に乗ることがうまくできない。また、書字では、マス目に沿って書くことができなかったり、力を入れすぎてノートを破ったりするため、学校生活に支障が出始めている。
DSM−5に基づくAの病態の理解として、最も適切なものを1つ選べ。
DSM−5に基づくAの病態の理解として、最も適切なものを1つ選べ。
- 脱抑制型対人交流障害
- 常同運動症/常同運動障害
- 反抗挑発症/反抗挑戦性障害
- トゥレット症/トゥレット障害
- 発達性協調運動症/発達性協調運動障害
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (2件)
01
以下に解説します。
対人関係における不適切な行動(例: 無差別に他者と接近するなど)を特徴とする障害で、Aの症状には当てはまりません。
反復的な動きや音を伴う行動(例: 体を揺らす、声を出す)に関連するもので、Aの症状には見られません。
対人関係における反抗的、挑戦的な行動(例: 親や教師に対する反抗)を特徴とする障害で、Aの運動技能に関する問題とは関連しません。
運動や音の反復的なティック(例: 突然の動きや音)を特徴としますが、Aの症状にはこれが該当しません。
Aは、着替えや箸の使い方、縄跳びや自転車など、日常的な運動や細かな運動技能に困難を抱えており、書字やマス目に沿って書くことも難しいとされています。このような運動の協調性に関する問題は、発達性協調運動障害(DCD)の特徴です。DCDは、運動や協調的な技能に関して期待される年齢に見合った発達が見られず、日常生活や学業に支障をきたす状態です。
参考になった数6
この解説の修正を提案する
02
この問題では、児童の発達における特定の困難さを理解し、DSM-5に基づいて適切に診断する能力が求められます。
特に、運動スキル、日常生活動作、学習面での困難さに注目し、他の発達障害や行動障害との鑑別が重要です。
この選択肢は不適切です。脱抑制型対人交流障害は、見知らぬ大人に対して過度に親密な行動を示す障害ですが、Aの症状はこれに該当しません。
この選択肢は不適切です。常同運動障害は、目的のない反復的な運動を特徴としますが、Aの症状は特定の運動スキルの困難さを示しており、常同運動とは異なります。
この選択肢は不適切です。反抗挑戦性障害は、反抗的で挑発的な行動パターンを特徴としますが、Aの症状は運動スキルと協調性の問題を示しており、行動上の問題ではありません。
この選択肢は不適切です。トゥレット障害は、複数の運動性チックと音声チックを特徴としますが、Aの症状にはチックの記述がなく、運動スキルの全般的な困難さが示されています。
この選択肢が最も適切です。Aの症状は、日常生活動作(着替え、箸の使用)や運動スキル(縄跳び、自転車)、学習面(書字)における協調運動の困難さを示しており、発達性協調運動障害の特徴と一致します。
発達性協調運動障害は、年齢相応の運動スキルの獲得や遂行に困難を示す障害です。
日常生活動作、粗大運動、微細運動の困難さが特徴で、学習面にも影響を及ぼします。全般的な知的発達に遅れがない点、他の神経発達症や行動障害との鑑別が重要です。
早期発見と適切な支援により、二次的な問題(自尊心の低下、学習困難など)を予防することが可能です。
参考になった数1
この解説の修正を提案する
前の問題(問142)へ
第7回 (2024年) 問題一覧
次の問題(問144)へ