公認心理師 過去問
第7回 (2024年)
問146 (午後 問69)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

公認心理師試験 第7回 (2024年) 問146(午後 問69) (訂正依頼・報告はこちら)

10歳の男児A、小学4年生。Aの保護者Bが発達の遅れを主訴として、Aと共に教育センターに相談に訪れ、AにWISC−Ⅳが実施された。その結果は、全検査IQや全ての領域で低い(境界域)水準にあり、4つの指標得点に有意な差はなかった。そのアセスメント報告書を基に、Aの小学校のスクールカウンセラーCが、AとBにそれぞれ面談を行った。Aはリラックスして、学校生活についてCに話してくれた。Bは、今後、Aが学校に行きたくないと言い出したりするのではないかと心配していた。
Cが、Bの話に基づいて、学校生活に結び付くAの傾向をアセスメントするために用いる心理検査として、最も適切なものを1つ選べ。
  • GHQ
  • KABC−Ⅱ
  • MMPI
  • TEG
  • Vineland−Ⅱ

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

以下に解説します。

選択肢1. GHQ

主に精神的健康の状態を評価するための検査で、発達遅延や学校生活に関連するアセスメントには不向きです。

選択肢2. KABC−Ⅱ

知能や認知的な機能を測定するための検査ですが、Aのような発達遅延や学校生活の適応に関する具体的な傾向を測定するにはVineland−Ⅱの方が適切です。

選択肢3. MMPI

大人向けの心理検査で、精神的な問題やパーソナリティを評価するものであり、子どもや発達遅延のアセスメントには適していません。

選択肢4. TEG

投影法による人格や心理的な特徴の評価に使われますが、発達遅延や学校生活の適応に関連した評価にはVineland−Ⅱの方がより具体的な情報を得やすいです。

選択肢5. Vineland−Ⅱ

正しいです。Vineland−Ⅱ(Vineland Adaptive Behavior Scales, Ⅱ)は、個人の適応行動を評価するための検査です。特に、発達遅延や行動に問題がある子どもたちに対して、日常生活での適応能力や社会的適応についての評価を行います。この検査は、学校生活や家庭での適応性をアセスメントする際に役立ちます。

 

参考になった数10

02

学校で使用するアセスメントの検査知識に関して問われています。検査で使用する際の対象、目的、実施内容について把握しておきましょう。

選択肢1. GHQ

誤りです。

GHQ(General Health Questionnaire)は、精神健康調査票とも呼ばれ、精神的健康状態を評価するため使用される自己報告式のスクリーニングツールです。主に心理社会的な不調を経験している人を対象に、神経症的な症状や一般的な精神的健康問題を効果的に識別するために使用されます。Aは発達の遅れを主訴としており、学校についてはリラックスした様子で語っていました。その為、この検査は適していません。

選択肢2. KABC−Ⅱ

誤りです。

KABC−Ⅱは子どもの知的能力を、認知処理過程と知識・技能の習得度の両面から評価し、得意な認知処理様式を見つけ、それを子どもの指導・教育に活かすことを目的としています。適用年齢は、2歳6ヶ月から12歳11ヶ月となっています。

もう既に知的能力については、WISC−Ⅳを実施している為、実施する必要はありません。その為、この検査は適していません。

選択肢3. MMPI

誤りです。

MMPI(ミネソタ多面人格目録)とはハサウェイ,S.Rとマッキンリー,J.Cが開発した質問紙です。

MMPIはパーソナリティを捉えるための検査です。その為、この事例には適していません。

選択肢4. TEG

誤りです。

EG(東大式エゴグラム)は、東京大学医学部心療内科TEG研究会によって開発された性格検査です。

性格検査のうちの質問紙法に分類され、「人格」「態度」「心の状態」を客観的に捉えることができます。

事例では、学校適応についてアセスメントする為、性格検査は適していません。

選択肢5. Vineland−Ⅱ

正解です。

VinelandーⅡ(ヴァインランド・ツー)適応行動尺度は適応行動に対して評価する尺度です。検査者は回答者をよく知っている対象者(保護者)に反構造化面接を行います。

学校への適応についての検査を目的としている為、この検査は本事例に適していると言えます。

まとめ

子どもを対象とする検査をそれぞれまとめておきましょう。

参考になった数2