公認心理師 過去問
第7回 (2024年)
問149 (午後 問72)
問題文
29歳の女性A、会社員。「電車に乗ろうとすると怖くなって、気分が悪くなる」と訴えて、精神科クリニックを受診した。Aによると、今年の夏休みに花火大会に出かけた帰りの電車の中で、突然、息苦しさ、激しい動悸、めまいに襲われ、途中の駅で降りた。その日は駅のベンチでしばらく休んだ後、タクシーで帰宅できたが、その後、通勤のため電車に乗っているときに何度も同じような症状に襲われたことから、電車に乗ることが怖くなった。今では、「また同じようなことが起きたら死んでしまうかもしれない」と強い不安を感じ、電車通勤を避けている。
Aに対する認知行動療法に該当しないものを1つ選べ。
Aに対する認知行動療法に該当しないものを1つ選べ。
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問題
公認心理師試験 第7回 (2024年) 問149(午後 問72) (訂正依頼・報告はこちら)
29歳の女性A、会社員。「電車に乗ろうとすると怖くなって、気分が悪くなる」と訴えて、精神科クリニックを受診した。Aによると、今年の夏休みに花火大会に出かけた帰りの電車の中で、突然、息苦しさ、激しい動悸、めまいに襲われ、途中の駅で降りた。その日は駅のベンチでしばらく休んだ後、タクシーで帰宅できたが、その後、通勤のため電車に乗っているときに何度も同じような症状に襲われたことから、電車に乗ることが怖くなった。今では、「また同じようなことが起きたら死んでしまうかもしれない」と強い不安を感じ、電車通勤を避けている。
Aに対する認知行動療法に該当しないものを1つ選べ。
Aに対する認知行動療法に該当しないものを1つ選べ。
- 安全確保行動の継続
- Aの症状に関する心理教育
- 電車に乗ることの段階的経験
- 不安につながる認知の再検討
- 息苦しさや動悸など不安な身体感覚の意図的体験
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この過去問の解説 (2件)
01
この事例は不安障害であるパニック発作を生じていることを理解することが重要です。パニック発作における認知行動療法の手続きを整理しておきましょう。
安全確保行動の継続を行うと、回避行動を保持することになります。症状の改善につながらないので、この記述は誤りです。
その為、認知行動療法に該当しないと言えます。
心理教育は、患者自身がパニック障害のメカニズムを知り、自分の現状を理解するために行われるものです。
心理教育によって自分の症状を正しく理解することで、不安や恐怖の軽減を目指します。
その為、Aの症状に関する心理教育は認知行動療法に該当します。
認知行動療法が順調に進むと、暴露療法を行います。
段階的に恐怖や不安を引き起こす状況に慣れていくことで、それを回避しようとする考えや行動を減らすことを目指します。
その為、電車に乗ることの段階的経験は、認知行動療法に該当します。
セルフモニタリング後は、認知の再構成をします。明らかになった自分の思考パターンやパニック発作のトリガーをもとに認知や考え方を修正し、正しいものに置き換えていきます。
その為、不安につながる認知の再検討は認知行動療法に該当します。
暴露療法とは、恐怖や不安を感じる場面にあえて挑むことで、不安を軽減させていく治療法です。
その為、息苦しさや動悸など不安な身体感覚の意図的体験は、認知行動療法に該当します。
パニック発作における認知行動療法では、初期評価・アセスメント、心理教育、セルフモニタリング、認知の再構成、暴露療法(エクスポージャー)、呼吸法・リラクゼーション法の学習、行動実験、再発防止の計画立てです。これらを把握しておきましょう。
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02
以下に解説します。広場恐怖症は、特定の場所や状況で強い不安や恐怖を感じる障害で、Aの場合は電車に乗ることがその典型的な状況です。
安全確保行動の継続はCBTのアプローチとしては推奨されません。安全確保行動(例えば電車に乗らないなど)は一時的に不安を軽減するかもしれませんが、長期的には不安を強化し、症状の回復を妨げる可能性があります。
患者に対してその症状や障害の理解を深めてもらうことを目的としています。CBTの一環として有効です。
減少的曝露(曝露療法)は、恐怖を感じる状況に段階的に曝露していく方法です。Aの症状に対して適切なアプローチです。
Aが「死んでしまうかもしれない」と感じる思考に対して、非合理的な認知を再検討し、より現実的な思考に変える方法もCBTの基本的なアプローチです。
身体感覚を意図的に体験することで、不安に対する耐性を高める方法もCBTで取り入れられます。これは不安症状への曝露療法の一部です。
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