公認心理師 過去問
第8回(2025年)
問66 (午前 問66)
問題文
18歳の男子A、高校生。卒業間近である。高校入学後に父が病に倒れ、闘病の末、1年前に他界した。進路を決める時期になっても、勉学にも就職活動にも身が入らない様子のAを心配した担任教師は、スクールカウンセラーBを紹介した。Aは、Bとの面接の中で気持ちの整理を進め、学業にも取り組めるようになり、卒業に必要な単位を全て取得できる見込みとなった。将来にも前向きな姿勢を見せ、直近の面接では、就職を希望していると語ったが、在学中に十分な就職活動ができず、卒業後に行う就職活動が不安であるという。
こうした状況を鑑み、BがAに利用を勧める社会的資源として、最も適切なものを1つ選べ。
こうした状況を鑑み、BがAに利用を勧める社会的資源として、最も適切なものを1つ選べ。
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問題
公認心理師試験 第8回(2025年) 問66(午前 問66) (訂正依頼・報告はこちら)
18歳の男子A、高校生。卒業間近である。高校入学後に父が病に倒れ、闘病の末、1年前に他界した。進路を決める時期になっても、勉学にも就職活動にも身が入らない様子のAを心配した担任教師は、スクールカウンセラーBを紹介した。Aは、Bとの面接の中で気持ちの整理を進め、学業にも取り組めるようになり、卒業に必要な単位を全て取得できる見込みとなった。将来にも前向きな姿勢を見せ、直近の面接では、就職を希望していると語ったが、在学中に十分な就職活動ができず、卒業後に行う就職活動が不安であるという。
こうした状況を鑑み、BがAに利用を勧める社会的資源として、最も適切なものを1つ選べ。
こうした状況を鑑み、BがAに利用を勧める社会的資源として、最も適切なものを1つ選べ。
- ジョブコーチ
- 就労移行支援事業所
- 地域生活定着支援センター
- 地域若者サポートステーション
- リワークプログラムに取り組んでいる医療機関
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この過去問の解説 (1件)
01
正解は「地域若者サポートステーション」です。父を亡くしたことによる喪失感からカウンセリングを実施し、心的には状態が前向きに回復しているものの、就職活動に不安を控えているという状態です。
不適切です。「ジョブコーチ(職業適応援助者)」とは、障害のある人が職場で定着して働けるようにするために、本人や家族、雇用事業主に対して、専門的なサポートを行う人のことを言います。
不適切です。「就労移行支援事業所」とは、一般企業等への就労を希望している障害者が、就労するために必要な知識や能力を身につけるために必要な支援を受ける場所のことを言います。
不適切です。「地域生活定着支援センター」とは、少年院や刑務所等の矯正施設から退所した人の福祉サービス等利用に関する支援機関です。本人や家族、またその関係者からの相談に応じて、助言その他必要な支援を行っています。
適切です。「地域若者サポートステーション」は、15歳から49歳までの就労や就学をしていない人に対して、就職活動を支援するために、厚生労働省の委託により運営されている支援機関です。
不適切です。「リワークプログラムに取り組んでいる医療機関」とは、主に精神疾患等を原因として現在休職している労働者に対して、職場復帰に向けたリワークプログラム(リハビリテーション)を実施している医療機関のことを言います。
就労支援に関する社会的資源にはいくつか種類があり、対象がどのような人(障害者、精神疾患を有している、矯正施設退所者、等)であるかや、その置かれている状況により、関わる機関や必要な支援が異なっています。本設問では対象者が18歳の男児であり、高校卒業後に行う就労を支援できる機関であることから選択肢が「地域若者サポートステーション」に絞られます。代表的な社会的資源については理解しておきましょう。
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