公認心理師 過去問
第8回(2025年)
問67 (午前 問67)
問題文
72歳の女性A、大腿骨頸部骨折のため1か月前から入院中。Aは、入院するまで夫Bと二人暮らしをしていた。また、趣味のテニスや山歩きをBと楽しむなど、活発な毎日を過ごしていた。手術後、Aは、担当医に、「リハビリをして、また夫と一緒に出かけたい」と話した。入院中、熱心にリハビリテーションを受け、現在は屋外も杖歩行が可能となり、退院できる状態にまで回復した。担当医が退院の話をすると、「退院後の生活が不安なので、もう少しよくなってから自宅に戻りたい」とAとBは話した。
退院時のカンファレンスにおいて、AとBの希望に沿って選ぶべき施設として、最も適切なものを1つ選べ。
退院時のカンファレンスにおいて、AとBの希望に沿って選ぶべき施設として、最も適切なものを1つ選べ。
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問題
公認心理師試験 第8回(2025年) 問67(午前 問67) (訂正依頼・報告はこちら)
72歳の女性A、大腿骨頸部骨折のため1か月前から入院中。Aは、入院するまで夫Bと二人暮らしをしていた。また、趣味のテニスや山歩きをBと楽しむなど、活発な毎日を過ごしていた。手術後、Aは、担当医に、「リハビリをして、また夫と一緒に出かけたい」と話した。入院中、熱心にリハビリテーションを受け、現在は屋外も杖歩行が可能となり、退院できる状態にまで回復した。担当医が退院の話をすると、「退院後の生活が不安なので、もう少しよくなってから自宅に戻りたい」とAとBは話した。
退院時のカンファレンスにおいて、AとBの希望に沿って選ぶべき施設として、最も適切なものを1つ選べ。
退院時のカンファレンスにおいて、AとBの希望に沿って選ぶべき施設として、最も適切なものを1つ選べ。
- 介護医療院
- ケアハウス
- 老人短期入所施設
- 介護老人保健施設(老人保健施設)
- 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
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この過去問の解説 (1件)
01
正解は「介護老人保健施設(老人保健施設)」です。72歳の女性Aは、入院中のリハビリテーションにより退院できる状態まで回復しており、「もう少しよくなってから自宅に戻りたい」との希望があるため、自宅生活を送ることを目標としたリハビリテーション等の支援を行うことのできる施設への入所が望ましいと言えます。
不適切です。「介護医療院」は、要介護高齢者が長期に渡って療養生活を送るための、医療と介護の機能を併せ持つ施設です。
不適切です。「ケアハウス」は、家庭の事情で家族の援助を受けられずに在宅生活に不安を抱いている高齢者が、少ない自己負担で生活に関するサービスを受けられる施設です。自立型と介護型、二つの種類があります。
不適切です。「老人短期入所施設(老人保健施設)」は、在宅で介護している高齢者の心身の状況等をふまえて、自宅で介護を受けることが一時的に困難な場合に、短期間の施設入所(ショートステイ)を実施する施設のことを言います。
適切です。「介護老人保健施設」は、病状が安定しており自宅復帰を目指している高齢者の入所を受け入れ、自立した日常生活を送ることができるようにリハビリテーションや医療的ケアを受ける施設です。
不適切です。「介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)」は、在宅での生活が難しい要介護3~5の高齢者が、必要な身体介護等の支援を受けながら生活する施設のことを言います。老人保健施設が在宅復帰を見据えた中間施設であることに対して、特別養護老人ホームは長期での入所が見込まれることが多いです。
この設問では、様々な背景や理由により、在宅生活を送ることが難しい高齢者が、支援やケアを受けつつ過ごせる施設についての理解が必要です。施設の入所期間(短期/長期)、施設入所が必要な理由(経済面、要介護性、医療的ケアやリハビリテーション)などにより利用対象の施設が異なるため、それぞれの施設の特徴を理解しておきましょう。
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