公認心理師 過去問
第8回(2025年)
問68 (午前 問68)
問題文
27歳の女性A、公立学校教員。Aが担任をしている中学2年生の生徒の間で、いじめが疑われる事態が発生したため、管理職に相談した。Aによると、担任をしているクラスの女子Bは、半年ほど前、同じクラスの女子Cから現金を渡すように強要された。このとき、Bはお年玉の残りを持っていたため、言われた通りに1万円をCに渡した。このことについて誰にも話したことはない。しかし、Bは最近、Cから再び現金を要求された。今回は5万円と高額であったため、Bが断ったところ、CはBの悪口をSNSに書き込むようになった。このことで、BがAに相談に来たという。
この状況において学校が外部機関との連携とともに行うべき初期対応として、最も適切なものを1つ選べ。
この状況において学校が外部機関との連携とともに行うべき初期対応として、最も適切なものを1つ選べ。
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問題
公認心理師試験 第8回(2025年) 問68(午前 問68) (訂正依頼・報告はこちら)
27歳の女性A、公立学校教員。Aが担任をしている中学2年生の生徒の間で、いじめが疑われる事態が発生したため、管理職に相談した。Aによると、担任をしているクラスの女子Bは、半年ほど前、同じクラスの女子Cから現金を渡すように強要された。このとき、Bはお年玉の残りを持っていたため、言われた通りに1万円をCに渡した。このことについて誰にも話したことはない。しかし、Bは最近、Cから再び現金を要求された。今回は5万円と高額であったため、Bが断ったところ、CはBの悪口をSNSに書き込むようになった。このことで、BがAに相談に来たという。
この状況において学校が外部機関との連携とともに行うべき初期対応として、最も適切なものを1つ選べ。
この状況において学校が外部機関との連携とともに行うべき初期対応として、最も適切なものを1つ選べ。
- いじめの第三者委員会を立ち上げる。
- Cに対して指導を行い、Bに返金させる。
- BとCの保護者に連絡し、話し合いの場を持つ。
- 校内のいじめ対策組織において、調査対応を検討する。
- Aのクラスで、いじめ防止を目指した心理教育を実施する。
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この過去問の解説 (1件)
01
学校内でいじめが疑われる事案があった場合に取るべき、適切な学校の対応について問う設問です。児童Bからの相談を受けた担任Aが管理職に相談をした際に、学校が取るべき対応について考えることが求められますが、ここで大切なのはタイミングにより行うべき対応が変わることです。ここでは初期対応として適切なものを選ぶ必要があります。
不適切です。いじめの第三者委員会を立ち上げることよりも、まずはいじめに関する事実確認や調査を行うことが求められます。
不適切です。Bからの相談のみで事実を断定することはできません。まずは事実関係の調査をし、その上でどのような指導や対応を取るのかを検討することが必要です。
不適切です。事実関係が定かではない状況において、保護者同士での話し合いの場を持つことは適当ではありません。
適切です。初期対応としては、まずは調査対応を検討し、その上で適切な指導・対応をすることが求められます。
不適切です。いじめ防止のために好ましい対応ではありますが、本件に関する直接的な解決とはなっておらず、また初期段階としてはまずは調査・方針検討が求められます。
文部科学省によれば「いじめの防止等は、全ての学校・教職員が自らの問題として切実に受け止め、徹底して取り組むべき重要な課題である」とし、「早期発見・早期対応」が求められています。また、学校の対応としては「適切な指導体制を整えること」「児童に対する適切な指導を行うこと」が挙げられています。
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