公認心理師 過去問
第8回(2025年)
問82 (午後 問5)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

公認心理師試験 第8回(2025年) 問82(午後 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

関係フレーム理論を理論的基礎とする認知行動療法として、適切なものを1つ選べ。
  • スキーマ療法
  • メタ認知療法
  • 機能分析心理療法
  • マインドフルネス・ストレス低減法
  • アクセプタンス&コミットメント・セラピー

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (1件)

01

正解は「アクセプタンス&コミットメント・セラピー」です。関係フレーム理論とは、人間の認知や行動を、行動分析学的な立場から説明しようとする理論のことを言います。この設問では、関係フレーム理論に関する理解をした上で、各種の心理療法の理解をすることが求められます。

選択肢1. スキーマ療法

不適切です。「スキーマ理論」とは、その人自身の経験や知識の中に物事を当てはめて認知、処理をする考えのことを言います。

 

選択肢2. メタ認知療法

不適切です。「メタ認知療法」とは、自分の考えや感情、行動を客観的に捉えるメタ認知」に働きかけることで、不安や心配の改善を目指す心理療法です。

選択肢3. 機能分析心理療法

不適切です。「機能分析心理療法(FAP)」とは、クライエントとセラピストの関係性に注目し、セッション内で問題行動や治療課題を直接取り扱うことで、行動変容を促進する心理療法です。

選択肢4. マインドフルネス・ストレス低減法

不適切です。「マインドフルネスストレス低減法(MBSR)」は、8週間のプログラムを通じて、慢性的な痛みやストレスを抱える人が、自分の思考や行動のパターンを理解し、ストレスへの対処法を身につけることを目的とした方法です。

選択肢5. アクセプタンス&コミットメント・セラピー

適切です。「アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)」は、認知行動療法の一種であり、不快な思考や感情を無理に消そうとせずに受け入れつつ、自分の受け止め方や価値観を柔軟に変化させ、人生をより豊かにする行動を取ることを目指す心理療法です。

まとめ

関係フレーム理論RFT)は、人間の言語や認知を「刺激同士の関係づけ(relational framing)」の学習に基づいて説明する理論です。アクセプタンス&コミットメント・セラピーACT)は関係フレーム理論を理論的基盤に置き、不快さな思考や感情を変容させていくための実践的アプローチとされています。

参考になった数1