公認心理師 過去問
第8回(2025年)
問83 (午後 問6)

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問題

公認心理師試験 第8回(2025年) 問83(午後 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

質的研究法における談話分析の説明として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 単一の文を超えた言葉や意味のまとまりの、構造や機能を検討する。
  • 人々が、観察可能な社会的活動を協同して作り出す方法を探求する。
  • カードの作成、分類、統合などの作業を通して、新たな発想を生み出す。
  • 現場から直接得られた資料に基づいて、ボトムアップに理論を構築する。
  • 問題解決中の思考を発話させ、得られた言語データを分析し、認知プロセスを明らかにする。

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この過去問の解説 (1件)

01

正解は「単一の文を超えた言葉や意味のまとまりの、構造や機能を検討する」です。談話とは言語コミュニケーションをとる上で用いられる言葉のまとまり(話し言葉、書き言葉など様々なものを指す)であり、談話分析ではそれらがどのように機能されているかを明らかにするものとされています。

選択肢1. 単一の文を超えた言葉や意味のまとまりの、構造や機能を検討する。

適切です談話分析では、言葉の構成要素である「文」や「語」を超えて、それらの言葉のまとまりの中でどのように機能しているかを検討しています。

選択肢2. 人々が、観察可能な社会的活動を協同して作り出す方法を探求する。

不適切です。「人々が、観察可能な社会的活動を協同して作り出す方法を探求する」は、談話分析に関する記述ではありません。「協働」「探究的活動」などがキーワードとなっています。

選択肢3. カードの作成、分類、統合などの作業を通して、新たな発想を生み出す。

不適切です。「カードの作成、分類、統合などの作業を通して、新たな発想を生み出す」はKJ法に関する説明です。

選択肢4. 現場から直接得られた資料に基づいて、ボトムアップに理論を構築する。

不適切です。「現場から直接得られた資料に基づいて、ボトムアップに理論を構築する」は、ボトムアップ理論に関する説明です。

選択肢5. 問題解決中の思考を発話させ、得られた言語データを分析し、認知プロセスを明らかにする。

不適切です。「問題解決中の思考を発話させ、得られた言語データを分析し、認知プロセスを明らかにする」は、思考発話法に関する説明です。

まとめ

心理学に関する研究法は、「量的研究法」「質的研究法」の2種類に分けられます。量的研究法が研究対象を数値などのデータとして扱うことに対して、質的研究法では非数値的なもの(インタビュー、文書など)を研究対象とします。

この設問では「談話分析」を含めて、研究を行う際に必要な理論や方法の代表的なキーワードが挙げられているので、覚えておくと良いでしょう。

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