公認心理師 過去問
第8回(2025年)
問84 (午後 問7)

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問題

公認心理師試験 第8回(2025年) 問84(午後 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

実験群と統制群の2群から得られたデータについて、対応のない2標本の平均の差の検定を有意水準5%で行ったところ、検定統計量が2.70、有意確率が0.01、自由度が28であった。
この結果の記述として、適切なものを1つ選べ。
  • F(2,28)=2.70,p=.01
  • F(2,28)=2.70,p=.05
  • t(28)=2.70,p=.01
  • t(28)=2.70,p=.05
  • x2(28)=2.70,p=.05

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この過去問の解説 (1件)

01

正解は「t(28)=2.70,p=.01」です。この設問は「対応のない2標本 t検定(独立標本t検定)」と呼ばれてものであり、独立した2つのグループの平均に差があるか検定しています。t検定有意確率(p=.01)など、情報が正確に式に反映されている記述を選ぶ必要があります。

選択肢1. F(2,28)=2.70,p=.01

不適切です。Fは、F検定で使用される検定統計量です。

選択肢2. F(2,28)=2.70,p=.05

不適切です。Fは、F検定で使用される検定統計量です。p値(有意確率)の記載も誤っています。

選択肢3. t(28)=2.70,p=.01

適切です

選択肢4. t(28)=2.70,p=.05

不適切です。p値(有意確率)の記載が誤っています。

選択肢5. x2(28)=2.70,p=.05

不適切です。χ²はカイ二乗検定で使用される検定統計量です。

まとめ

この設問では、心理学統計に関する基本的な知識について問われていました。

 

t検定(t):主に2つのグループ間の平均値の差を比較する

F検定(F):主に3つ以上のグループ間の平均値の差を比較する

カイ二乗検定(χ²):主にカテゴリデータの分析に用いられる。

 

公認心理師の試験においては複雑な統計手法や計算の理解までは必要なく、基本的な用語や知識の理解が問われています。

上記の検定統計量と、その違いについては理解しておきましょう。

 

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