公認心理師 過去問
第8回(2025年)
問92 (午後 問15)
問題文
H. Gardnerが提唱した、多重知能理論における知能として、最も適切なものを1つ選べ。
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問題
公認心理師試験 第8回(2025年) 問92(午後 問15) (訂正依頼・報告はこちら)
H. Gardnerが提唱した、多重知能理論における知能として、最も適切なものを1つ選べ。
- 一般知能
- 結晶性知能
- 創造的知能
- 対人的知能
- 流動性知能
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この過去問の解説 (1件)
01
正解は「対人的知能」です。H.Gardnerの多重知能理論(Theory of Multiple Intelligences:MI理論)とは「知能はIQテストで測られるような単一の能力ではなく、複数の独立した知能(知的能力)の領域がある」と提唱した理論です。
不適切です。「一般知能(g因子)」は、スピアマンの提唱した二因子説(一般知能:g因子、特殊知能:s因子)の中で提唱された知能です。特定の知能ではなく、全体的な知能能力のことを表しています。
不適切です。「結晶性知能」は、R.Cattell(キャッテル)の提唱した知能因子の一つです。経験や学習によって得た知識を活用していく知的能力のことを言います。年齢と共に成長していくものとされています。
不適切です。「創造的知能」は、R.Sternbergの提唱した理論です。知能は3つの能力「実践的知能」「創造的知能」「分析的知性」に分けられ、「創造的知能」は、問題の解決や状況の改善のための解決策や方法を創造する力のことを言います。
適切です。「対人的知能」は多重知能理論で提唱されている知能の一つです。人との関わり方に関する能力をさしています。
不適切です。「流動性知能」とは、R.Cattell(キャッテル)の提唱した知能因子の一つです。新しい場面における問題解決、論理的推論、適応に関する能力のことを言います。年齢と共に衰えていくとされています。
多重知能理論の中では、以下の8つの知能が挙げられています。
①言語性知能:言語の理解や表現に関する力
②論理数学的知能:論理的な思考、数的に考える力
③音楽的知能:音楽やリズムへの敏感さに関する力
④身体運動的知能:体を使った運動能力に関する力
⑤空間的知能:空間のイメージ、立体的に捉える力
⑥対人的知能:人と関わる際に良好な関係を築く力
⑦内省的知能:自分自身の考えを深め、理解する力
⑧博物的知能:自然への関心、理解に関する力
知能に関しては、様々な心理学者が提唱しているため、代表的な理論については覚えておきましょう。
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