公認心理師 過去問
第8回(2025年)
問94 (午後 問17)
問題文
18歳以下で発症し、突然始まり、急速かつ不規則で、繰り返し起こる運動と、同じような特徴のある発声の両方が1年以上続く病態として、最も適切なものを1つ選べ。
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問題
公認心理師試験 第8回(2025年) 問94(午後 問17) (訂正依頼・報告はこちら)
18歳以下で発症し、突然始まり、急速かつ不規則で、繰り返し起こる運動と、同じような特徴のある発声の両方が1年以上続く病態として、最も適切なものを1つ選べ。
- トゥレット症
- レット症候群
- ウィリアムズ症
- ガンザー症候群
- ハンチントン病
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この過去問の解説 (1件)
01
正解は「トゥレット症」です。「18歳以下」「急速かつ不規則」「繰り返し起こる運動」「特徴のある発声の両方」といったキーワードから、当てはまる選択肢を選ぶ必要があります。
適切です。「トゥレット症」は、多彩な運動チック(まばたき、首を振るなど)、音声チック(うなる、咳払い、発声など)の両方が1年以上にわたり強く持続している状態のことを言います。
不適切です。「レット症候群」は神経系を主体とした先天性の特異な発達障害であり、指定難病として認められています。睡眠、筋緊張や姿勢保持に関する異常、知的障害やてんかんなど、その症状は多岐に渡ります。
不適切です。「ウィリアムズ症」は先天性遺伝子疾患であり、指定難病として認められています。知的障害、視空間障害、特異な性格特性、心疾患など多岐に渡り症状が見られます。
不適切です。「ガンザー症候群」とは、刑務所などの閉鎖された環境下で生じる精神症状の1つであり、ストレス過多の状態により幻覚、意識の朦朧、受け答えの困難さ、などが症状として見られます。
不適切です。「ハンチントン病」とは、遺伝性の染色体疾患であり、指定難病として認められています。舞踏運動(顔や手足が不規則に動いてしまう) などの不随意運動 、精神症状、認知障害などが症状として挙げられています。
トゥレット症は、幼児期に発症し、10~12歳をピークに、成人期にわたっては症状が落ち着いていくことが多いですが、症状やその後の経過にも個人差があります。心理的な要因(ストレスなど)によって起きると思われがちですが、実際には体質的な疾患であり、脳機能により発症するものとされています。
その他、各種の神経症状を引き起こす要因や疾患名について、理解しておきましょう。
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