公認心理師 過去問
第8回(2025年)
問100 (午後 問23)

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問題

公認心理師試験 第8回(2025年) 問100(午後 問23) (訂正依頼・報告はこちら)

コミュニティ・アプローチにおいて重視されるアドボカシーの概念の説明として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 困難を抱えている当事者のニーズと利益を代弁するものである。
  • 危機状態に陥っている人の回復を援助する迅速で集中的な支援活動である。
  • 自ら問題を解消し、生活をコントロールしていけるよう援助する関わりである。
  • 相互にニーズを満たし合う、コミュニティの一員であるという感覚のことである。
  • クライエントを取り巻く人々と連携し、支援のネットワークを構築することである。

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この過去問の解説 (1件)

01

正解は「困難を抱えている当事者のニーズと利益を代弁するものである」です。コミュニティ・アプローチとは、個人の問題や不適応状態のみに焦点を当てるのではなく、地域のコミュニティ(学校、病院など)や身近な支援者を含めて包括的にアプローチをしていく方法のことを言います。アドボカシー権利擁護、意見の代弁)についても理解した上で、適切な選択肢を求める必要があります。

選択肢1. 困難を抱えている当事者のニーズと利益を代弁するものである。

適切です。当事者の抱えた困難に関して「代弁」することは、アドボカシーとして適切であると言えます。

選択肢2. 危機状態に陥っている人の回復を援助する迅速で集中的な支援活動である。

不適切です。本選択肢は「危機介入的アプローチ」に関する説明です。

選択肢3. 自ら問題を解消し、生活をコントロールしていけるよう援助する関わりである。

不適切です。本選択肢は「エンパワーメント」に関する説明です。

選択肢4. 相互にニーズを満たし合う、コミュニティの一員であるという感覚のことである。

不適切です。本選択肢は「コミュニティ感覚」に関する説明です。

選択肢5. クライエントを取り巻く人々と連携し、支援のネットワークを構築することである。

不適切です。本選択肢は「ソーシャルワーク」に関する説明です。

まとめ

アドボカシーは、様々な理由により自分の意見を表明することが難しい人を支援するための仕組みです。例えば医療の現場では様々な病気や疾患のある患者のために、福祉の現場では高齢者や生活介護を必要とする人達のために、必要な権利を守り、支援をしていく大切な制度です。コミュニティ・アプローチにおいても重要な概念となるため、覚えておきましょう。

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