一級建築士の過去問
平成27年(2015年)
学科1(計画) 問4

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問題

一級建築士試験 平成27年(2015年) 学科1(計画) 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

建築物の各部に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 防音合わせガラスは、特殊中間膜を用いてガラスの振動を吸収したうえで、熱エネルギーに変換し、コインシデンス効果による遮音性の低下を解消したガラスである。
  • 畳の割付けにおいて、田舎間は柱心の間隔を基準寸法の整数倍とし、京間は柱と柱の内法寸法を基準寸法の整数倍とする。
  • 屋根を金属板により葺く場合、一般に、瓦棒葺より平葺( 一文字葺 )のほうが、屋根勾配を緩くすることができる。
  • 面内剛性の高いカーテンウォールの主要な取付け方には、地震時の建築物の揺れによる層間変位に追従させるため、ロッキング方式とスウェイ方式がある。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

1:設問通りです
コインシデンス効果とは特定の周波帯に対して透過損失が低下する現象です。特殊中間膜にはこの防音性の低下を防ぐ効果があります。

2:設問通りです
田舎間(江戸間)は柱芯距離を1間(6尺)を基準とした柱モデュール割が特徴で畳の寸法が変化します。
それに対して京間は畳の寸法をもとにした畳モデュール割が特徴で柱内法寸法(面寸法)をもとに柱芯距離を算出します。

3:誤りです
一文字葺きは金属板を水平方向に継ぐ形式で、継ぎ目から雨水が侵入しないように一般的に瓦棒葺き(屋根勾配2/10程度)より勾配を急にする(屋根勾配2.5/10程度)必要があります。

4:設問通りです
面内剛性の高いカーテンウォールに地震時の水平力を伝達させないようにこれら2つの方式をとっています。
スウェイ方式(スライド方式)はパネルと躯体をローラー固定とする方式で、ロッキング方式はピン接合とする方式です。

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02

1 正。防音合わせガラスは、ガラスの間にある特殊中間膜がコインシデンス効果を抑制し、音域全体で高い遮音性能を示します。

2 正。

3 誤。瓦棒葺の最小勾配は2/10程度、平葺の最小勾配は2.5/10程度です。
よって、瓦棒葺の方が平葺(一文字葺)より屋根勾配を緩くすることが出来ます。

4 正。カーテンウォールの取付方法には、パネルを回転させるロッキング方式とずれを上下階のずれとして吸収するスウェイ方式があります。

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03

3が誤りです。

1.音域全体で高い遮音効果を示し、また破損した際にも破片の飛散や脱落が
 ほとんどないため、安全性にも優れています。

2.記述のとおりです。

3.瓦棒葺は最小勾配が2/10程度、一文字葺の最小勾配が2.5/10程度となり、
 瓦棒葺の方が屋根勾配を緩くすることができます。

4.地震時の建物の揺れによる層間変位に対して、回転によって追従する
 ロッキング方式、ずれることによって追従するスウェイ方式があります。

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