一級建築士の過去問
平成27年(2015年)
学科2(環境・設備) 問33

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問題

一級建築士試験 平成27年(2015年) 学科2(環境・設備) 問33 (訂正依頼・報告はこちら)

空気調和設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 風量14,400m3/h、有効開口率0.4の外気取入れガラリの開口面積は、3~5m2程度が望ましい。
  • 照明の電力消費量を減少させると、冷房用エネルギー消費量も減少させることができる。
  • 室内負荷が変わらない場合、空調機の外気取入れに全熱交換器を使用することにより、空調機にかかる負荷が減り、空調機の送風量を小さくすることができる。
  • ISOにおいては、PMV( 予測平均温冷感申告 )が -0.5 < PMV < +0.5 に収まり、かつ、PPD( 予測不快者率 )が10%未満となる温熱環境を推奨している。

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この過去問の解説 (3件)

01

1 正。外気取入れガラリについては以下の式を用いて解いていきます。
風速(m/s)=風量(㎥/s)/有効開口率×がらり面積(㎡)
風速は規定値2~3m/sを代入します。
風量は14,400㎥/h→14,400÷(60秒×60分)=4㎥/sを代入します。
2~3m/s=4㎥/s/0.4×A㎡
A≒3~5㎡

2 正。照明のエネルギーが減少すると、冷房用エネルギーも減少させることが出来、省エネルギーにつながります。

3 誤。空調機の外気取入れに全熱交換器を使用することにより、空調機にかかる負担を減らすことは出来ますが、空調機の送風量を小さくすることは出来ません。

4 正。

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02

正解は3です

1:設問通りです
給気用ガラリとすると面風速=3.0m/s(=10,800m/h)を用います。
風量(m³/h)=開口(m²)×開口率×面風速(m/h)
14,400=A×0.4×10,800
A≒3.33となりおおよその開口面積に適します。

2:設問通りです
照明の発熱量を下げることで冷房負荷を軽減させることができますが、そのほかにも家電、OA機器などの発熱も考慮に入れる必要があります。

3:誤りです
全熱交換機を用いると全熱(顕熱+潜熱)負荷の軽減することができますが、あくまで第一種換気方式(給気・排気ともに機械換気)を用いることが前提で送風量は多くなります。

4:設問通りです
PMV( 予測平均温冷感申告 )とは温熱環境6要素(温度、湿度、気流、放射、代謝量、着衣量)を考慮した総合温熱指標の事です。
ISO(国際標準化指標)によると-0.5 < PMV < +0.5かつPPD( 予測不快者率 )<10%が快適とされています。

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03

3が不適当です。

1.記述のとおりです。

2.記述のとおりです。 照明の点灯による発熱は内部発熱負荷として冷房負荷と
 なるため電力消費量を減少させると、発熱量も少なくなり、冷房負荷も小さ
 くなり、冷房用エネルギー消費量も減少させることができます。

3.室内負荷が一定の場合は吹出し口温度が変化しなければ送風量は一定です。

4.記述のとおりである。+3~-3の7段階の評価となる。

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