一級建築士の過去問
平成27年(2015年)
学科2(環境・設備) 問34
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問題
一級建築士試験 平成27年(2015年) 学科2(環境・設備) 問34 (訂正依頼・報告はこちら)
給排水衛生設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 雨水排水管の管径の算定において、壁面に吹き付ける雨水が下部の屋根面に流下するので、この壁面の面積の50%を下部の屋根面積( 水平投影面積 )に加算した。
- 循環式の中央式給湯設備において、レジオネラ属菌の繁殖を防ぐために、給湯循環水の温度を60°Cとした。
- 通気管を大気中に開口するに当たり、通気管が建築物の最上階の窓に近接するので、通気管の末端をその窓の上端から700mm立ち上げた。
- 飲食施設を設けない中小規模の事務所ビルの給水設計において、使用水量の比率を、飲料水70%、雑用水30%とした。
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この過去問の解説 (3件)
01
1:設問通りです
雨水排水管の管径の算定は一般に各地域における最大雨量と屋根面積を用いて計算が行われますが、
当該屋根上に上階の壁がある場合は壁に当たる雨水の流下も考慮する必要があります。
2:設問通りです
レジオネラ属菌とは、劇症肺炎の原因となる菌で水中に存在します。中央式給湯設備において、レジオネラ属菌を死滅させるには水温を60℃以上にさせます。給湯の使用ピーク時の分岐管であっても、55℃以上に保つようにさせます。
3:設問通りです
通気管の計画において隣地建築物等に窓がある場合はその窓から3m以上離すか、立ち上がりを600mm以上としなければなりません。
4:誤りです
事務所の給水計画は以下の通りです。
・使用水量は60~120L/人・日
・使用比率は飲料は30~40(%)、雑用は60~70(%)
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02
1.記述のとおりです。
2.記述のとおりです。レジオネラ属菌の繁殖は26℃前後で始まり、35℃~40℃
が菌にとって最適とされ、60°C以上で死滅します。給湯循環水の温度を60°C
とするのは正しいです。
3.記述のとおりです。通気管の末端をその窓の上端から600mm以上立ち上げな
ければなりません。
4.飲料水は30~40%、雑用水は50~60%程度の使用水量の比率で給水設計を計
画します。
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03
2 正。レジオネラ菌は約35℃が繁殖に適した温度となります。
よって、給湯循環水の温度を60℃以上に保つことが必要です。
3 正。通気管が建物の窓や換気口などに近接する場合は、通気管の末端を600mm以上立ち上げなければなりません。
4 誤。事務所ビルの使用水量の比率は、飲料水30~40%、雑排水60~70%として計画します。
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