一級建築士の過去問
平成27年(2015年)
学科2(環境・設備) 問37
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問題
一級建築士試験 平成27年(2015年) 学科2(環境・設備) 問37 (訂正依頼・報告はこちら)
照明設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 中小規模の事務所ビルの照明・コンセント系統の配電方式には、一般に、単相3線式100/200Vが採用されている。
- 照明の省エネルギー手法のうち、適正照度制御は、経年による照度低下を見込むことで生じるランプ設置直後等における照度過多を、適正な照度に抑制する制御である。
- 光束法による平均照度計算における照明率は、「初期の作業面の平均照度」に対する「ある期間使用後の作業面の平均照度」の割合である。
- HID( 高輝度放電 )ランプは、金属蒸気中の放電発光を利用した光源であり、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ及び高圧ナトリウムランプを総称したものである。
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この過去問の解説 (3件)
01
1:設問通りです
「単相」は1つの交流電源、「三相」は3つの交流電源を意味しており、単相より三相の方が多くの電力を送ることができます。
「2線」「3線」は単純に電位差の種類と数の関係と考えると2線は電位差が100Vが1種類、3線は100Vと200Vが1か所ずつ、もしくは200Vが2か所を意味します。
建物の規模に応じて配電方式を選択します。
2:設問通りです
適正照度制御とは初期照度補正制御とも呼び、照明の設置初期の余分な明るさを移動的に調光する制御のことです。
3:誤りです
照明率とは照明器具から発する光のエネルギーが作業面に有効に届く割合のことを指し、以下の式で表されます。
照明率=作業面に到達する光束/光源から発する光束
なお、設問は保守率の説明になっております。
4:設問通りです
金属蒸気中の放電によって発光するメタルハライドランプ、高圧ナトリウムランプ、水銀ランプをまとめてこう呼ばれております。高輝度で光束が大きいので高天井の空間や屋外、車の照明に用いられます。
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02
2 正。適正照度制御は、経年による照度低下を見込みランプ設置直後等の初期照度の照度過多を調整し、適正な照度に抑制する制御のことです。
3 誤。光束法による平均照度計算における照明率は、光源から出る光束のうち作業面に入射する光束の割合です。
設問は保守率を示します。
4 正。HIDランプは高圧放電により発光するランプの総称です。
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03
1.記述のとおりです。電圧降下、電力損失、設備費等を考慮して、単相3線式
100/200Vが採用されることが多いです。
2.記述のとおりです。
3.光束法による平均照度計算における照明率は、「ランプから発する全光束」
に対する「作業面に到達する光束」の割合です。
4.記述のとおりです。HIDランプは高天井の空間や公園、道路などの照明に使わ
れます。
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