一級建築士の過去問
平成27年(2015年)
学科5(施工) 問108
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問題
一級建築士試験 平成27年(2015年) 学科5(施工) 問108 (訂正依頼・報告はこちら)
鉄筋工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 鉄筋の重ね継手において、鉄筋径が異なる異形鉄筋の継手の長さは、細いほうの鉄筋の径を基準とした。
- ガス圧接継手において、SD345のD22とD29との圧接は、自動ガス圧接とした。
- 粗骨材の最大寸法が20mmのコンクリートを用いる柱において、主筋がD25の鉄筋相互のあきは、40mmとした。
- 柱におけるコンクリートのかぶり厚さは、せん断補強筋の表面からこれを覆うコンクリート表面までの最短距離とした。
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この過去問の解説 (3件)
01
径の異なる異形鉄筋の重ね継手の長さは、細い方を基準とします。
重ね継手の長さはコンクリート強度、鉄筋の種類やフックの有無によって決
まります。
*合わせて覚えておきましょう
・コンクリート強度24~27N/m㎡
フックなしの時重ね継手長さは
SD295A…35d以上
SD345 …40d以上
2.誤り
自動ガス圧接は鉄筋径が異なる継手には適用できません。
*合わせて覚えておきましょう
手動ガス圧接は鉄筋径差が7mm以下までなら圧接可能。
※ただし、D41とD51の圧接は可。
(建築工事標準仕様書 JASS5)
3.設問の通り
鉄筋相互のあきは次の値のうち、最大のもの以上とします。
① 25mm
② 粗骨材の最大寸法の1.25倍
③ 隣り合う鉄筋の平均径の1.5倍
設問の場合
② 20mm x1.25 = 25mm
③ D25 x1.5 = 37.5mm
40mm ≥ 37.5mm よって正しい
4.設問の通り
コンクリートのかぶり厚さは、配筋の一番外側となるせん断補強筋(帯筋)
から測ります。
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02
鉄筋の重ね継手の長さはコンクリート強度、鉄筋種類により異なり、鉄筋径が異なる継手長さは細い方の鉄筋径によります。
2.[誤]
自動ガス圧接は鉄筋径が異なる場合適用できません。よって誤りです。
なお、手動ガス圧接は種類の違いは1ランクの上下、径の違いは7mm以下の場合適用可能です。
3.[正]
鉄筋相互のあきの最小寸法は、粗骨材の最大寸法の1.25倍、25mm、丸鋼の径・異形鉄筋の呼び名の数値の1.5倍のうち、1番大きい数値とします。
設問では
粗骨材:20×1.25=25mm
鉄筋:25×1.5=37.5mm
となるため40mmは適当です。
4.[正]
鉄筋のかぶり厚さは鉄筋表面とこれを覆うコンクリート表面までの最短距離です。
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03
1.設問通り、適当です。
2.誤りです。
鉄筋の種類は同じでも径が異なる鉄筋の継手に、自動ガス圧接を行うことに適用できません。
3.設問通り、適当です。
4.設問通り、適当です。
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