一級建築士の過去問
平成27年(2015年)
学科5(施工) 問109
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問題
一級建築士試験 平成27年(2015年) 学科5(施工) 問109 (訂正依頼・報告はこちら)
型枠工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 支持梁が鉄骨造である床型枠用鋼製デッキプレート( フラットデッキ )のエンドクローズ部分については、支持梁への掛り代を50mm以上とし、オフセット寸法を40mm以下とした。
- 型枠支保工の構造計算において、固定荷重として、鉄筋を含んだ普通コンクリートの荷重( 24kN/m3×部材厚さ( m ) )に在来工法の型枠の重量0.4kN/m2を加えた値を用いた。
- 計画供用期間の級が「標準」の建築物において、普通ポルトランドセメントを使用したコンクリートの湿潤養生を透水性の小さいせき板による被覆で行う計画としたので、コンクリート部分の厚さが20cmの壁のせき板については、5日間存置した。
- 柱及び壁のせき板の存置期間をコンクリートの材齢で決定する施工計画において、平均気温が10°C以上15°C未満と予想されたので、普通ポルトランドセメントを使用したコンクリートについては、せき板の存置期間を3日とした。
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この過去問の解説 (3件)
01
かかり代の不足等により、オフセット寸法が40㎜を超えると、エンドクロ
ーズ部(デッキ端部)の強度低下を招きます。
2.設問の通り
型枠支保工の鉛直荷重は固定荷重(鉄筋・コンクリート・型枠の重量)+積載
荷重(打設器具・足場・作業員・資材・衝撃荷重)となります。
■固定荷重=24kN/㎡x部材厚さ(m)+0.4kN/㎡(在来工法の型枠重量)
3.設問の通り
普通ポルトランドセメント…5日
早強セメント…3日
高炉セメントB種…7日
4.誤り
せき板の存置期間はコンクリートの材齢または圧縮強度により定められます。
[材齢による場合]
■垂直面型枠(柱・壁・梁側面・基礎)
普通ポルトランドセメントの場合
平均気温10℃以上20℃未満…6日
平均気温 20℃以上…4日
よって設問は誤り
■水平面型枠(梁下・スラブ下)
支保工取り外し後
*合わせて覚えましょう
[圧縮強度による場合]
・普通コンクリート(短期・標準)
…5N/㎟以上
・普通コンクリート(長期・超長期)
…10N/㎟以上
(JASS5)
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02
フラットデッキの支持梁への掛り代は50mm以上とし、オフセット寸法は40mm以下とします。
また溶接は幅方向は約200mmピッチ、長手方向は900mmピッチで行います。
2[正]
型枠設計用固定荷重はコンクリート重量に型枠0.4kN/m2を加えます。
また、積載荷重として1.5kN/m2を考慮します。
3[正]
JASS5より計画供用期間の級が短期・標準の普通ポルトランドセメントの湿潤養生期間は5日以上です。
なお、早強ポルトランドセメントは3日以上、その他は7日以上です。
4[誤]
垂直のせき板の存置期間は普通ポルトランドセメントを使用した場合以下となります。
予想平均気温20℃以上:4日
予想平均気温10℃以上20℃未満:6日
設問の場合10℃以上15℃未満で3日となっていますので誤りです。
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03
2.設問通り、適当です。
3.設問通り、適当です。
4.誤りです。
垂直せき板の存置期間については、コンクリートの材齢(日数)と平均気温による場合と、圧縮強度の達成による場合とがあります。この場合3日ではなく、6日が適当です。
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