一級建築士の過去問
平成27年(2015年)
学科5(施工) 問110
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問題
一級建築士試験 平成27年(2015年) 学科5(施工) 問110 (訂正依頼・報告はこちら)
コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 単位水量が180kg/m3と指定されたコンクリートにおいて、受入れ時に、運搬車ごとにレディーミクストコンクリート工場の製造管理記録により単位水量が180kg/m3であることを確認したので、合格とした。
- 調合管理強度を24N/mm2、スランプを18cmと指定されたコンクリートにおいて、受入れ時のスランプが21cmであったので、合格とした。
- 調合管理強度を27N/mm2、空気量を4.5%と指定されたコンクリートにおいて、受入れ時の空気量が3.0%であったので、合格とした。
- 構造体コンクリート強度の検査において、標準養生による3個の供試体の材齢28日における圧縮強度の平均値がコンクリートの調合管理強度以上であったので、合格とした。
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この過去問の解説 (3件)
01
各運搬車の納入書により、配合計画書で指定した値に対して所定の範囲内
であることを確認します。
2.誤り
スランプ値の許容差は、
[指定値8㎝〜18㎝]…±2.5㎝
=15.5㎝〜20.5㎝なので不合格となります。
*合わせて覚えましょう
[指定値18㎝超]…±1.5㎝
※調合管理強度27N/㎟以上で、高性能AE減水剤を使用する場合±2
3.設問の通り
空気量の許容差は±1.5%です。
4.設問の通り
構造体コンクリート強度試験の判定は、標準養生による供試体の場合、材齢
28日の圧縮強度試験の結果が調合管理強度以上であれば合格となります。
また、1回の試験は3個の供試体の平均値とします。
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02
単位水量やセメントの種類、呼び強度等は納入書により受入時に運搬車ごと確認します。従って正しい記述です。
2.[誤]
スランプの許容差は以下の通りです。
スランプ8~18cm:許容差±2.5cm
スランプ21cm:許容差±1.5cm
設問ではスランプ18cmでスランプ差が3cmですので不適当です。
3.[正]
空気量の許容差は±1.5%です。設問では空気量差が-1.5%ですので正しい記述です。
4.[正]
構造体コンクリート強度の検査の判定基準は以下の通りです。
・材齢28日の場合
養生方法:標準養生
判定基準:1回の試験における3個の供試体の
圧縮強度の平均値がコンクリートの
調合管理強度以上
・材齢91日の場合
養生方法:コア
判定基準:1回の試験における3個の供試体の
圧縮強度の平均値がコンクリートの
調合品質基準強度以上
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03
2.誤りです。
建築工事標準仕様書により、スランプ値の許容差はプラスマイナス2.5cmであります。スランプ18㎝と指定されていますので、「15.5~20.5㎝」の範囲となり、21㎝は不合格となります。
3.設問通り、適当です。
4.設問通り、適当です。
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