一級建築士の過去問
平成27年(2015年)
学科5(施工) 問114

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

一級建築士試験 平成27年(2015年) 学科5(施工) 問114 (訂正依頼・報告はこちら)

鉄骨工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 組立溶接に使用する溶接ロボットのオペレーターは、JISZ3841の基本となる級( 下向溶接 )の技術検定試験に合格した有資格者とした。
  • 溶融亜鉛めっきを施す部材において、閉鎖形断面の角形鋼管を使用したので、部材の両端に亜鉛及び空気の流出入用の開口を設けた。
  • トルシア形高力ボルトの締付け検査において、ナット面から突き出たねじ山がなかったが、ピンテールが破断し、共回りがないことが確認されたので合格とした。
  • スパン数の多い建築物は、柱梁接合部の溶接収縮により水平方向に柱の倒れ変形が生じるため、建築物の中央部等に調整スパンを設け、溶接完了後に調整スパンの梁を高力ボルトで取り付けた。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

1.設問の通り
 
2.設問の通り

3.誤り
 ナット面から突き出た長さが、ねじ山1〜6山の範囲のものを合格とします。

 *合わせて覚えましょう
 トルシア形高力ボルトの締付けは、
 下記の項目を確認します。
 ・一次締めの際につけたマーキングのずれ
 ・ピンテールの破断
 ・共回り及び軸回りの有無
 ・ナット回転量
 ・ナット面から出たボルトの余長(1〜6山の範囲内)

4.設問の通り
 柱と梁の接合は、一般にウェブを高力ボルトで、梁の上下フランジを溶接で
 接合する混合継手が多く用いられますが、溶接収縮により柱間隔が狭めら
 れ、柱にわずかな傾斜が生じてしまいます。
 特にスパン数が多い時には、調整スパンを設け、この箇所の梁を高力ボルト
 にて取り付けるという調整方法は適当です。

参考になった数20

02

1.[正]
組立溶接に従事する溶接技能者はJIS Z 3841の基本となる級(下向き溶接)以上の試験に合格した有資格者とします。
2.[正]
溶融亜鉛めっきを施す閉鎖型断面は空気が溜まる部位があると空気が膨張して爆発することがあるため両端に流出入用の開口を設けます。
3.[誤]
高力ボルトの余長はねじ山が1~6山の範囲で残るものでなければなりません。
従って誤りです。
4.[正]
スパン数の多い建築物は変形を吸収することが困難になるため、建築物の中央部等に調整スパンを設け、溶接完了後に高力ボルト接合を行うことで変形を低減できます。

参考になった数13

03

1.設問通り、適当です。
2.設問通り、適当です。
3.誤りです。
締めこんだナットの上端から、ボルトのねじ山が1山から6山の範囲で突き出ているものを適合とします。
4.設問通り、適当です。

参考になった数2