一級建築士の過去問
平成28年(2016年)
学科2(環境・設備) 問21
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問題
一級建築士試験 平成28年(2016年) 学科2(環境・設備) 問21 (訂正依頼・報告はこちら)
環境工学における用語に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- PMVは、室内の温熱感覚に関係する、気温、放射温度、相対湿度、気流速度、人体の代謝量及び着衣量を考慮した温熱環境指標である。
- 照度は、目で見た明るさに直接的な関わりがあり、屋内照明器具による不快グレアの評価に用いられる。
- プルキンエ現象は、暗所視において、比視感度が最大となる波長が短い波長へずれる現象である。
- 残響室法吸音率は、残響室内に試料を設置した場合と設置しない場合の残響時間を測定して、その値をもとに算出する試料の吸音率である。
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この過去問の解説 (3件)
01
PMVは温度、湿度、気流、放射、代謝量、着衣量の温熱環境6要素を考慮した総合温熱環境指標です。
評価指数は-3(非常に寒い)~+3(非常に暑い)で表されます。
2.[誤]
照度(単位:lxまたはlm/m2)は受照面に入射する単位面積当たりの光束で表されます。
設問は輝度の説明です。
なお、照度は目で見た明るさには直接的な関わりはありませんが、間接的な関わりがあり、視対象の反射率が一定であれば照度を高めると輝度が高くなります。
3.[正]
プルキンエ現象は暗くなると青などの短い波長の色が明るく見え、赤などの長い波長の色が暗く見える現象です。
4.[正]
残響室法吸音率は残響室内に試料を設置した場合としない場合の残響時間を測定し吸音率を求めます。
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02
[PMV]…人が感じる寒暖感の平均値を予測する温熱指標で、下記の6要素
を考慮します。
■環境側4要素
・気温[℃] ・湿度[%]
・風速[m/s] ・熱放射[℃]
■人間側2要素
・代謝量[met] ・着衣量[clo]
寒暖感を-3(寒い)〜+3(暑い)で表します。
2. 誤り
[照度(lxまたはlm/㎡)]
…受照面に入射する単位面積当りの光束を言います。(光に照らされた面
の、明るさの度合)
設問は[輝度]の記述です。
グレアは高輝度により発生します。
[輝度(cd/㎡またはlm/㎡・sr)]
…光源または光の反射面や透過面から特定の方向に出射する、単位面積当
りの光度、すなわち単位面積当り、単位立体角当りの光束を言います。(ま
ぶしさの度合い)
3. 設問の通り
明るい所での比視感度は波長555nm(黄緑色)の時に最大になるのに対し、
暗い所ではそれより短い波長(青色)で比視感度が最大になり、赤色の視感
度が低下します。
4. 設問の通り
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03
2.誤りです。
設問は「輝度」の記載です。
視対象の反射率が一定であれば、照度を高めると輝度が比例して高くなります。「照度」は目で見た明るさ感に間接的な関わりがあります。
輝度 単位 cd/㎡ または lm/(㎡・sr)
照度 単位 lm/㎡ または lx
3.設問通り、適当です。
4.設問通り、適当です。
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