一級建築士の過去問
平成28年(2016年)
学科2(環境・設備) 問22
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
一級建築士試験 平成28年(2016年) 学科2(環境・設備) 問22 (訂正依頼・報告はこちら)
住宅における結露の防止に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 浴室から他の室への水蒸気の浸入を抑制するため、浴室に設置した排気ファンを使用した。
- 外壁の内部結露を防止するため、断熱材の室内側に防湿層を設けた。
- 木造住宅における最上階の天井部分のみに断熱材を施した屋根において、野地板面の結露を防止するため、小屋裏に換気口を設けた。
- 暖房設備から室内に発生する水蒸気の量を抑制するため、暖房設備を密閉型燃焼器具の代わりに開放型燃焼器具とした。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
浴室の排気ファンを使用することで室内の湿度の上昇を防ぐことができるため適当です。
2.[正]
冬期は室内の方が屋外よりも絶対湿度が高いため断熱材の室内側に防湿層を設け、室内空気に含まれる湿気が壁体内に侵入しないようにします。
3.[正]
小屋裏に侵入した湿気を室外に排出するため、小屋裏に換気口を設けることは結露防止に有効です。
4.[誤]
開放型燃焼器具は燃焼に室内空気を使用し、排ガスも室内に放出します。
密閉型燃焼器具は燃焼に屋外空気を使用し、排ガスも屋外へ放出します。
半密閉型燃焼器具は燃焼に室内空気を使用し、排ガスは屋外へ放出します。
開放型燃焼器具は室内に排ガスを放出するため密閉型燃焼器具と比較して室内に発生する水蒸気量は増加します。従って誤りです。
参考になった数12
この解説の修正を提案する
02
2. 設問の通り
内部結露は、室内の高温で湿度の高い空気が壁体内に流れ込んで発生しま
す。
防止のためには室内側に防湿層を設け、湿気の流入を防ぎます。
3. 設問の通り
4. 誤り
開放型燃焼器具は、燃焼ガスや水蒸気を室内へ排気します。
[開放型]
室内空気を燃焼し室内へ排気
[半密閉型]
室内空気を燃焼し屋外へ排気
[密閉型]
屋外空気を燃焼し屋外へ排気
参考になった数6
この解説の修正を提案する
03
2.設問通り、適当です。
3.設問通り、適当です。
4.誤りです。
室内の空気環境を考慮すると、室内空気を汚染することが少ない「密閉型」燃焼器具の使用が好ましいです。「密閉型」燃焼器具は、屋外の空気を器具に取り入れ、燃焼ガスを屋外に排出します。燃焼ガスには大量の水蒸気と二酸化炭素が含まれています。「開放型」燃焼器具では、室内に燃焼ガスを放出しますので、結露が生じやすくなります。
参考になった数3
この解説の修正を提案する
前の問題(問21)へ
平成28年(2016年)問題一覧
次の問題(問23)へ