一級建築士の過去問
平成28年(2016年)
学科2(環境・設備) 問26
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問題
一級建築士試験 平成28年(2016年) 学科2(環境・設備) 問26 (訂正依頼・報告はこちら)
図のような直方体の建築物の冬至日における1時間ごとのある水平面上の日影図( 数字は真太陽時を示す。 )に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、A点及びB点は、その水平面上にあるものとする。
- この建築物により、終日日影ができる。
- A点は、1日のうち3時間以上日影になる。
- 建築物の高さのみを3倍にしても、B点の日影には影響しない。
- 建築物の高さのみを現状より高くしても、4時間日影線は変化しない。
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この過去問の解説 (3件)
01
建築物北側の、日の出時と日没時の日影が重なっている部分は、
一日中日が当たらない部分となります。これを終日日影と言います。
2.誤り
A点は、8:00の線と9:00の線の中間辺りに位置するため、
8:30頃までは日が当たることが読み取れます。
よって日影となるのは8:30頃から11:00の間の2時間半程なので、
設問の記述は誤りです。
3.設問の通り
建物高さが3倍になっても、影の長さが伸びるのみなので、
B点の日影には影響しません。
4.設問の通り
4時間日影線は、8:00と12:00、9:00と13:00の交点等、
4時間日影となる交点を結んだものです。
4時間以上日影となる範囲は、建築高さには左右されません。
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02
2. 不適当です。A点は、日の出から8:30頃までは日が当たっています。11:00に日影から出る間の時間は2時間30分程度となり、よって設問の記述は誤りとなります。
3. 適当です。B点は、13:30頃から日影の部分となります。建築物の高さが高くなっても、B点の日影には影響しません。
4. 適当です。4時間日影線は、「8:00と12:00」「9:00と13:00」等の4時間日影を生じる交点を結んだ線となります。建築物を高くした場合でも日影の交点の位置は変わらないため、4時間日影線に変化はありません。
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03
1.記述の通りです。
日の出時の日影線と日没時の日影線と建物北側面で囲まれた領域が終日日影の領域となります。
2.記述は誤りです。
日影図よりA点は、8時〜9時の間に日影に入り、11時に日影から抜けるので、A点は3時間以上日影にはなりません。
3.記述の通りです。
B点は、建築物の高さに影響されない位置なので、建築物の高さが高くなっても日影時間は変わりません。
4.記述の通りです。
8時と12時の日影線の交点、9時と13時の日影線の交点の様に、4時間おきの日影線を結んで求めます。交点はすべて建築物の高さに影響されない位置にあるので、建築物の高さを高くしても4時間日影線は変化しません。
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