一級建築士の過去問
平成28年(2016年)
学科2(環境・設備) 問36

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問題

一級建築士試験 平成28年(2016年) 学科2(環境・設備) 問36 (訂正依頼・報告はこちら)

照明設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 照明制御の一つの方法として、照度センサを用いて不在エリアを消灯・減光する方法がある。
  • 昼光を利用する照明計画を行う場合には、一般に、日射による空調負荷を抑えるための検討も必要となる。
  • 照度計算に用いられる保守率は、ランプの経年劣化やほこり等による照明器具の効率の低下をあらかじめ見込んだ定数である。
  • 病院の手術室・診察室において使用する照明設備は、事務室において使用する照明設備に比べて、演色性の高い光源とすることが望ましい。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.誤り
 照度センサは、明るさを感知することにより、点灯・消灯、または減光など
 の照明制御を行うことができますが、不在エリアの照明制御には、人の有無
 を感知する人感センサを用います。よって設問の記述は誤りです。

2.設問の通り
 天窓や光庭等、昼光を積極的に取り入れた照明計画を行う場合には、空調負
 荷が増大するため、ブラインド等による昼光の制御等の検討が必要となりま
 す。

3.設問の通り
 保守率とは、劣化や汚れ等による照明効率の低下を見込んだ定数で、器具の
 設置場所や清掃の状況によっても異なります。

  保守率=ある期間使用後の作業面の平均照度/初期の作業面の平均照度

4.設問の通り
 手術室・診察室では、患者の顔色を見て診断するので、照明設備の演色性は
 高い方が良いです。

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02

正解は1です。

1.設問の記述は誤りです。
設問の記述は人感センサの記述です。
照明センサは明るさを感知するセンサで、ランプ点灯初期の余分な明るさを制御します。

2.設問の通りです。
夏期は昼光を照明用に取り入れると、冷房負荷が大きくなります。直射光による熱負荷をさけられるライトシェルフ、庇などの手法を取り入れる検討が必要です。

3.設問の通りです。
保守率は、ランプの経年劣化やほこり等による照明器具の効率の低下をあらかじめ見込んだ定数です。

4.設問の通りです。
病院の手術室・診察室は患者の顔色をみて手術・診断をすることもあるので、一般事務所に使用する照明設備に比べて、演色性の高い光源とする方が良いです。

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03

1.不適当です。 照度センサは、周囲の明るさを検知することにより、調光等を行うためのセンサです。人感センサは人の有無を検知することにより照明制御を行います。

2.適当です。 ガラス面からの日射熱負荷が増大するため、日射による空調負荷を抑えるためのブラインド等の計画が必要となります。

3.適当です。 保守率=「ある期間使用後の作業面の平均照度」÷「初期の作業面の平均照度」で割った数値となります。劣化や汚れによる照明効率の低下を見込んています。使用場所により異なる定数となります。

4.適当です。 演色性とは、照明による物体の色の見え方のことです。病院の手術室・診察室において使用する照明設備は演色性の高い光のほうが適切です。

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