一級建築士の過去問
平成28年(2016年)
学科2(環境・設備) 問38

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

一級建築士試験 平成28年(2016年) 学科2(環境・設備) 問38 (訂正依頼・報告はこちら)

防災設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 非常用の照明装置の予備電源には、蓄電池を照明器具に内蔵しない方式がある。
  • 差動式熱感知器は、周囲が一定の温度以上になると火災信号を発する感知器である。
  • 補助散水栓は、屋内消火栓のうち2号消火栓( 広範囲型を除く。 )と同等の放水量を有し、スプリンクラー設備へ配管接続する。
  • 開放型スプリンクラーヘッドは、天井が高く種々の可燃物がある舞台部等に用いる。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

1.設問の通り
 非常用照明装置の予備電源には、内蔵型と別置型があります。

2.誤り
 周囲が「一定温度」以上になると差動するものは、[定温式]です。
 [差動式]は、周囲の温度が急上昇すると「温度差」により差動します。
 よって設問の記述は誤りです。

3.設問の通り
 補助散水栓は、スプリンクラーでカバーされない部分に設ける屋内消火栓設
 備の代替として設置することができる消火設備です。2号消火栓と同等の性
 能・機能を有し、スプリンクラー設備へ配管接続します。

4.設問の通り
 [開放型]は、ヘッドの放水口が常時開放されており、感知器連動による差
 動、または起動弁を手動で操作して散水します。劇場の舞台などに使用され
 ます。

*合わせて覚えましょう
 [閉鎖型]は、ヘッドの放水口が常時閉鎖されており、熱感知によって自動的
 にヘッドが開いて散水されます。閉鎖型には以下の三種類があります。
  ・湿式…一般的なビル向
  ・乾式…凍結の恐れのある寒冷地向
  ・予差動式…電算機室、重要文化財、病院向

参考になった数29

02

正解は2です。

1.設問の通りです。
非常用の照明装置の予備電源には、蓄電池の内蔵型と別置型があります。

2.設問の記述は誤りです。
差動式熱感知器は、その周囲の温度が一定の温度上昇率以上になった場合に作動する感知器です。設問の記述は、定温式熱感知器です。

3.設問の通りです。
「スプリンクラー設備には、スプリンクラーヘッドがついていない部分を有効に消火するために総務省令で定めるところにより、補助散水栓を設けることができる」と消防法施行令において定められています。

4.設問の通りです。
開放型スプリンクラー設備は、加圧送水装置から一斉開放弁までの配管には常に加圧水が充填されていて、火災の際、一斉開放弁を開くことによって、放水区域内の全てのスプリンクラーヘッドから散水する設備です。劇場の舞台部等に使用されます。

参考になった数10

03

1. 適当です。非常用照明装置の予備電源には、蓄電池を照明器具に内蔵した内蔵型と、別置型があります。

2. 不適当です。一定の「温度」以上で作動する熱感知器を定温式、一定の「温度差」で作動する熱感知器を差動式といいます。

3. 適当です。補助散水栓は、スプリンクラー設備を補助する消火栓です。スプリンクラーの未警戒部分に設け、2号消火栓と同等の性能と機能を有します。

4. 適当です。開放型はヘッドの感熱部がなく出口が常に開放されています。天井が高い劇場の舞台等に用いられます。

参考になった数7