一級建築士の過去問
平成28年(2016年)
学科4(構造) 問77

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

一級建築士試験 平成28年(2016年) 学科4(構造) 問77 (訂正依頼・報告はこちら)

建築基準法における荷重及び外力に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 建築物の地上部分の必要保有水平耐力を計算する場合、標準せん断力係数C0は1.0以上としなければならない。
  • 地震地域係数Zは、1.0から0.7の数値として地域ごとに定められている。
  • 風圧力の計算に用いる速度圧qは、その地方における基準風速V0に比例する。
  • 構造部材に生じる応力度等を計算するに当たり、多雪区域ではない一般の地域においては、暴風時又は地震時の荷重を、積雪荷重と組み合わせなくてもよい。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

建築基準法における荷重及び外力に関する問題です。

選択肢1. 建築物の地上部分の必要保有水平耐力を計算する場合、標準せん断力係数C0は1.0以上としなければならない。

設問の通りです。
標準せん断力係数C0は構造計算の種類によって異なる値となります。

・必要保有水平耐力計算 
  C0=1.0以上
・許容応力度計算、層間変形角計算
  C0=0.2以上
・軟弱地盤の木造、S造耐震計算ルート1
  C0=0.3以上

選択肢2. 地震地域係数Zは、1.0から0.7の数値として地域ごとに定められている。

設問の通りです。
地震地域係数Zは、過去の地震を元に地域ごとに0.7〜1.0までの範囲で定められています。
(国交省告示1793号)

選択肢3. 風圧力の計算に用いる速度圧qは、その地方における基準風速V0に比例する。

誤りです。

風圧力の計算に用いる速度圧qは、基準風速V0の2乗に比例します。

選択肢4. 構造部材に生じる応力度等を計算するに当たり、多雪区域ではない一般の地域においては、暴風時又は地震時の荷重を、積雪荷重と組み合わせなくてもよい。

設問の通りです。

参考になった数12

02

正解は3です。

1:設問通りです
標準せん断力係数C0は以下の通りに設定します。
許容応力度計算時:C0≧0.2
必要保有水平耐力計算時:C0≧1.0以上

2:設問通りです
地震地域係数Zは地域ごとに1.0から0.7の数値で設定します。

3:誤りです
速度圧は基準風速の2乗に比例します。

4:設問通りです
多雪区域以外の地域では、暴風時又は地震時の荷重を、積雪荷重と組み合わせずに設定します。

参考になった数3

03

1.適当です。
標準せん断力C0は以下の値以上とすることになっています。

許容応力度計算及び層間変形角の確認:0.2以上
必要保有水平耐力を計算する場合:1.0以上


2.適当です。
地震地域係数(Z)
各地域の地震の記録に基づいて
地域ごとに決められている値を言います。

範囲は以下の通りです。
0.7(沖縄県のみ)~1.0(最も危険な地域)


3.不適当です。
速度圧は基準風速の2乗に比例しています。


4.適当です。
多雪地域ではない地域においては
暴風時または地震時の荷重に
積雪荷重は含めなくてよい事になっています。

参考になった数3