一級建築士の過去問
平成28年(2016年)
学科4(構造) 問78
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問題
一級建築士試験 平成28年(2016年) 学科4(構造) 問78 (訂正依頼・報告はこちら)
中心圧縮力を受ける正方形断面の長柱の弾性座屈荷重Peに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。ただし、柱は全長にわたって等質等断面とする。
- Peは、柱の材端条件が「両端ピン」の場合に比べて、「両端固定」の場合のほうが大きい。
- Peは、柱頭の水平移動を自由とした場合に比べて、水平移動を拘束した場合のほうが大きい。
- Peは、柱材のヤング係数に比例する。
- Peは、柱材の断面積に比例する。
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この過去問の解説 (3件)
01
Pe=π ² EI/lk²
E:ヤング係数 I :断面二次モーメント lk:座屈長さ l:部材長
水平移動拘束
・両端固定 lk=0.5l
・一端ピン他端固定lk=0.7l
・両端ピンlk=l
水平移動自由
・両端固定lk=l
・一端ピン他端固定lk=2l
これより
4.が誤りとわかります。
比例するのは断面積ではなく断面二次モーメントです。
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02
Pe=π ² EI/ℓ ²
E:ヤング係数
I :断面二次モーメント(I=bH³/12)
ℓ :座屈長さ…数値は支持条件による
■水平移動拘束
・両端固定…0.5ℓ
・一端ピン他端固定…0.7ℓ
・両端ピン…ℓ
■水平移動自由
・両端固定…ℓ
・一端自由他端固定…2ℓ
・一端ピン他端固定…2ℓ
※上記公式、座屈長さは重要なので覚えましょう
1. 設問の通り
2. 設問の通り
上記式より、座屈長さが短いほど弾性座屈荷重は大きくなります。
3. 設問の通り
4. 誤り
上記式より、断面積ではなく断面二次モーメントに比例します。
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03
Pe=π ² EI/l ²
E:ヤング係数
I:断面二次モーメント
lk:座屈長さ
■水平移動拘束の場合
両端ピン:lk=l
一端ピン他端固定:lk=0.7l
両端固定:lk=0.5l
■水平移動自由の場合
一端ピン他端固定:lk=2.0l
両端固定:lk=l
上記式より
1.適当です。
2.適当です。
3.適当です。
4.不適当です。
「断面積」ではなく「断面二次モーメント」に比例が正解となります。
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