一級建築士の過去問
平成28年(2016年)
学科5(施工) 問118

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問題

一級建築士試験 平成28年(2016年) 学科5(施工) 問118 (訂正依頼・報告はこちら)

金属工事及びガラス工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • アルミニウム合金製の手摺の取付けにおいて、温度差が40°Cの場合の部材伸縮の目安を1m当たり1.0mm程度として、伸縮調整部を所定の間隔で設けた。
  • 鉄筋コンクリート造の躯体へのアルミニウム製の外壁サッシの取付けに当たって、サッシ下部のモルタルを確実に充塡するために、水切り板下部とサッシ下枠下部のモルタル詰めを二度に分けて行った。
  • アルミニウム製の外壁サッシにおいて、引違い窓のセッティングブロックは、フロート板ガラスの両端部からガラスの横幅寸法の1/4の位置に設置した。
  • 外壁サッシにはめ込まれた板ガラスの熱割れを防止するために、フロート板ガラスに比べて日射吸収率の高い熱線吸収板ガラスを用いた。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.適当です。
アルミニウム合金製の手摺の取付けにおいて
手すりが長くなる場合は5〜10m間隔程度に
伸縮調整部を設けます。
部材伸縮の目安は1m当たり1.0mm程度です。


2.適当です。
アルミニウム製の外壁サッシを鉄筋コンクリート造の躯体へ取付ける場合
サッシ回りのモルタルを確実に充填する必要があります。
その為、水切り板とサッシ下枠部のモルタル詰めを二回に分けて行います。


3.適当です。
アルミニウム製の外壁サッシにおいて
窓のセッティングブロックは
原則としてガラスの両端部より
ガラス幅の1/4の所に2箇所設置します。


4.不適当です。
外壁サッシにはめ込まれた板ガラスの熱割れは
日射吸収率が高いガラスほど生じやすく
熱線吸収板ガラス等に起こりやすいです。

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02

1. 設問の通り
アルミニウムは熱による膨張係数が大きいため、その他の金属製手摺の伸縮調整継手(10〜15m間隔)より狭い間隔で伸縮調整継手を設けるようにします。

2. 設問の通り

3. 設問の通り
セッティングブロックは、一般にガラスの横幅寸法の1/4の位置に2箇所設置します。

4. 誤り
熱線吸収板ガラスは、日射熱を多量に吸収し、日射が当たる部分とそうでないとの温度差が大きくなるため、フロート板ガラスと比較して熱割れが生じやすくなります。よって設問の記述は誤りです。

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03

正解は4です。

1:設問通りです
手摺の取付けにおいて、部材伸縮の目安を1m当たり1.0mm程度として5~10m間隔に伸縮調整継手を設けます。

2:設問通りです
RC造の躯体への外壁サッシの取付けでは、水切り板下部とサッシ下枠下部のモルタル詰めを二度に分けて行った。

3:設問通りです
外壁サッシについて引違い窓のセッティングブロックの設置位置はフロート板ガラスの両端部からガラスの横幅寸法の1/4の位置とします。

4:誤りです
熱線吸収板ガラスは日射吸収率が高いのでフロートガラスより熱割れを起こします。また、板厚が8mmを超える場合には熱割れの検討を行います。

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