一級建築士の過去問
平成29年(2017年)
学科1(計画) 問2
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問題
一級建築士試験 平成29年(2017年) 学科1(計画) 問2 (訂正依頼・報告はこちら)
建築物の保存・再生の事例に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 犬島精錬所美術館( 岡山県 )は、20世紀初頭に閉鎖された精錬所の遺構を活用し、自然エネルギーを積極的に利用した美術館として保存・再生させたものである。
- 3331 Arts Chiyoda( 東京都 )は、廃校になった中学校を、アートギャラリーを含む文化施設等として保存・再生させたものである。
- カステルヴェッキオ美術館( イタリアヴェローナ )は、14世紀に建設された歴史的建造物である城を、美術館等として保存・再生させたものである。
- リンゴット工場再開発計画( イタリアトリノ )は、20世紀初頭に建設された巨大な自動車工場を、現代美術館として保存・再生させたものである。
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この過去問の解説 (3件)
01
[犬島精錬所美術館]
設計:三分一博志、アーティスト:柳幸典
1925年に閉鎖された銅精錬所の遺構を美術館として保存・再生させたもの
です。自然エネルギーを利用し環境に負荷を与えない建築が特徴です。
2. 設問の通り
[3331 Arts Chiyoda]
廃校となった中学校を改修し、教室をギャラリー、屋上を菜園として活用
した文化芸術施設として保存・再生させたものです。
3. 設問の通り
[カステルヴェッキオ美術館]
改修:カルロ・スカルパ
アーチ状の開口に造作された鉄製の格子戸や、光の入り方に合わせた展示
作品の配置の仕方等で、新たな展示空間を作り出しています。
4. 誤り
[リンゴット工場再開発計画]
改修:レンゾ・ピアノ
巨大な自動車工場を展示場、コンサートホール、映画館、ショッピングモ
ールなどからなる多機能建築物として保存・再生させたものです。美術館
としての機能はありません。
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02
[犬島精錬所美術館]
設計:三分一博志、アーティスト:柳幸典
犬島に残る銅製錬所の遺構を保存・再生した美術館です。
2. 設問の通り
[3331 Arts Chiyoda]
東京都千代田区にあるアートセンターで、廃校となった中学校を改修し、教室をギャラリー、屋上を菜園として活用した文化芸術施設として保存・再生させたものです。
3. 設問の通りです。
[カステルヴェッキオ美術館]
改修:カルロ・スカルパ
カステルが英語で言うキャッスル、つまり城を意味し、ヴェッキオが古いという意味で、カステルヴェッキオ美術館は古城美術館を意味します。
4. 誤りです。
[リンゴット工場再開発計画]
改修:レンゾ・ピアノ
リンゴット工場再開発(トリノ)は,巨大な自動車工場を,見本市会場,音楽ホール,ホテル,会議場等からなる複合施設に再開発したものです。現代美術館にしたものではありません。
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03
4 リンゴット工場再開発は巨大な自動車工場を展示場やショッピングモール、事務所、映画館へと転用した建築物。
この手のコンバート(転用)問題は何が何に変わったのかをしっかり覚えましょう。
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