一級建築士の過去問
平成29年(2017年)
学科1(計画) 問17
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問題
一級建築士試験 平成29年(2017年) 学科1(計画) 問17 (訂正依頼・報告はこちら)
図書館( 設計者等 )に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- ベルリン自由大学図書館( フォスター・アンド・パートナーズ )は、傾斜した巨大な円盤状の屋根構造をもち、外壁には世界各地・各時代の文字が彫り込まれている。
- フランス国立図書館( ドミニク・ペロー )は、緑豊かな中庭をもつロの字型の基壇部と、その四隅に配置されたL字型の高層タワーから構成されている。
- シアトル中央図書館( OMA )は、外観全体が格子状の鉄骨とガラスで構成され、室内空間に外光を導いている。
- ストックホルム市立図書館( エーリック・グンナール・アスプルンド )は、円筒と直方体が組み合わされた外観をもち、巨大な円筒の内部には、壁に沿って書架があり、中央にサービスデスクが設けられている。
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この過去問の解説 (3件)
01
[ベルリン自由大学図書館]
脳のような形の建物で、外壁は二重構造となっており、ハッチを開閉し外
気や太陽熱をコントロールして空気の流れを生み出すことで、館内を適切
な温度に保っています。その形状と機能から「ベルリンの脳」と呼ばれて
います。
設問の記述は[新アレクサンドリア図書館]についてです。
2. 設問の通り
[フランス国立図書館]
中庭を囲む4棟の高層タワーの外壁はガラスウォールとなっており、その
内側に設置した木製パネルを目的に応じて開閉可能にすることで、書庫と
しても事務所としても使用できるように設計されています。
3. 設問の通り
[シアトル中央図書館]
建物全体を覆うガラスのスキンと、それを支える菱形状の網目のようなフ
レームが特徴的です。このスキンは採光だけではなく、空調を調節する役
割も担っています。
4. 設問の通り
[ストックホルム市立図書館]
円筒の内部は3層分の壁一面が書架となっており、その円筒を囲む直方体
部分に各室・施設が配置されています。
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02
ベルリン自由大学図書館は、建物自体が脳の形をしており、内部は白色で統一されています。
設問の記述は新アレクサンドリア図書館についてです。
2.設問の通りです。
緑豊かな中庭をもつロの字型の基壇部と、その四隅に配置されたL字型の高層タワーから構成されています。
3.設問の通りです。
シアトル中央図書館( OMA )は、外観全体が格子状の鉄骨とガラスで構成され、室内空間に外光を導いています。
4. 設問の通りです。
円筒と直方体が組み合わされた外観をもち、建物内の広い中心部フロアは吹き抜けの円柱型をしており、360度書架を見渡すことができる造りとなっています。
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03
ベルリン自由大学図書館は2重構造の外皮ドームが特徴の建物。
設問は新アレクサンドレア図書館について。
2.正しい
フランス国立図書館はセーヌ河西の傾斜地に建てられたL型平面が特徴の建築物。
3.正しい
シアトル中央図書館の特徴は格子状の鉄骨とガラスの構造、傾斜屋根からの自然光である。
4.正しい
ストックホルム市立図書館は円筒型のホールと直方体の他の部門が組みあわされた形状の建築物。
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