一級建築士の過去問
平成29年(2017年)
学科2(環境・設備) 問39

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問題

一級建築士試験 平成29年(2017年) 学科2(環境・設備) 問39 (訂正依頼・報告はこちら)

エレベーターに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 貸事務所ビルの乗用エレベーターのサービス水準については、エレベーターが2台以上ある場合、平均運転間隔を40秒以下となるように計画することが望ましい。
  • 事務所ビルの乗用エレベーターについては、一般に、出勤時のピーク5分間に発生する交通量に基づき、台数及び仕様を計画する。
  • エレベーターの設計用水平標準震度は、基礎免震構造を採用しない建築物の場合、建築物の高さが60mを超えると、高さ60m以下の場合に比べて、大きく異なった値となる。
  • 高層建築物の乗用エレベーターは、地震時にできるだけ早く安全な避難階に停止させ、乗客がかごから降りた後に、運転を中止する計画とする。

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この過去問の解説 (3件)

01

1. 設問の通り
  以下を目安にエレベーターを設置します。
   専用ビル・官公庁ビル…30秒以下
   貸事務所ビル・ホテル…40秒以下
   共同住宅…60〜90秒以下

2. 設問の通り
  出勤時のピーク5分間に発生する平均利用者数(在籍人数の10〜25%)を
  基準として台数・仕様を計画します。

3. 設問の通り
  高さ60mを超える場合、エレベーターの設計用水平標準震度は、割増を考
  慮し算定します。

4. 誤り
  地震時管制運転は、地震時には閉じ込めを防止するため、[最寄階に]着床
  して運転を停止します。 設問は火災時管制運転の記述です。

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02

1.正しい
一般的なEVの運転間隔の平均は40秒。

2.正しい
事務所ビルのEVの検討には朝のピークの5分を目安に行う。

3.正しい
60mを境に設計用水平震度が異なる。
31mなどのひっかけが出るので間違えないように。

4.誤り
地震時には早く降りてもらうよう最寄階に止まる。
火災時には安全な避難階に止まる。
両者は混同しやすいが火災時に、非常に激しく燃えている最寄階に止まると大変なことになるよね、、、ときちんと状況を思い浮かべると覚えやすい。

参考になった数13

03

1.設問の通り
エレベーターの平均運転間隔は貸事務所ビルで40秒以下、共同住宅等の建物で60秒以下とすることが望ましいです。

2.設問の通り
エレベーターの台数・能力は出勤時のピーク5分間に発生する交通量に基づき計画します。

3.設問の通り
エレベーターの設計用水平標準震度は、基礎免震構造を採用しない建築物の場合、建築物の高さが60mを超えると割増されるため、値が大きく異なります。

4.誤りです
地震時は揺れの影響でEVかごが落下する可能性もあるため、最寄階に止まり運転を停止します。火災の場合は避難階に停止します。

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