一級建築士の過去問
平成29年(2017年)
学科4(構造) 問84
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問題
一級建築士試験 平成29年(2017年) 学科4(構造) 問84 (訂正依頼・報告はこちら)
鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 柱の長期許容曲げモーメントの算定において、コンクリートには引張応力度の負担は期待せず、主筋と圧縮コンクリートを考慮して計算を行った。
- 梁の長期許容曲げモーメントを大きくするために、引張鉄筋をSD345から同一径のSD390に変更した。
- 柱及び梁の短期許容せん断力の算定において、主筋はせん断力を負担しないものとして計算を行った。
- 開口を設けた耐力壁において、壁縦筋や壁横筋の寄与分を考慮して、設計用せん断力に対して必要となる開口補強筋量を算定した。
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この過去問の解説 (3件)
01
コンクリートの引張強度は圧縮強度の1/10程度と非常に小さいため引張強度には期待しません。
2.[誤]
SD345とSD390の長期許容引張応力度は同じ値です。
従って長期許容曲げモーメントは鉄筋をSD390にしても変わりませんので誤りです。
3.[正]
短期許容せん断力はコンクリートとせん断補強筋のせん断強度より求めます。
4.[正]
設問の通りです。
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02
2.鉄筋コンクリート構造計算基準・同解説より、
鉄筋の長期許容引張応力度及び長期許容圧縮応力度はSD345、SD390、
SD490ともD25以下の太さであれば215N/㎟、D29以上の太さであれば195N/
㎟と同じ値で定められています。
3.記述のとおりです。鉄筋コンクリート造構造計算規準・同解説より柱及び梁
の短期許容せん断力の算定において、主筋はせん断力を負担しません。
4.記述のとおりです。
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03
1. 設問の通り
2. 誤り
SD390はSD345に比べ短期許容応力度が高いものですが、長期許容応力度
はSD345よりも低くなります。よって設問の記述は誤りです。
3. 設問の通り
短期せん断力は、コンクリート・せん断補強筋で受けるものとし、許容応
力度はコンクリートの許容せん断応力度、せん断補強金の引張強度、あば
ら筋比等により算定します。
4. 設問の通り
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